2007年06月07日「ポスト安部」はだれか?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 来る7月下旬の参院選挙はこのまま行くと、自民党には厳しい戦いになりそうですな。安倍さんねぇ、「年金」は鬼門なんだよ。
 幹事長の時に、年金を争点にして負けちゃったでしょ。

 で、最近、「台帳無くしたときの厚生大臣(当時)は民主党の菅直人だ!」なんて言い出しちゃった。この人、だから、頭が悪いっていうんだよ。菅さんが大臣してたのは「瞬間風速」みたいなもんで、あとはずっと自民党じゃない?
 吐いた唾が自分に返ってきちゃった。

 国民の目をそらすために、「人身御供」を用意した。いかにも悪人の役回りがぴったりの歴代の社保庁長官たち。マスコミも叩く叩く。
 ギロチンは狂った群衆にはご馳走だと思うよ。けど、国民はもっと冷静なんだ。真剣なんだ。4時間くらいのいい加減な審議で結論を出してもらいたくないわけ。

 「時間がかかります。けど、とことん議論させてください」と誠意を込めて訴えればいいんだよ。性急に幕引きを図ろうとするから、参院選後には知らんぷりするんじゃないか、と国民は疑心暗鬼になっちゃうわけ。
 なにより、「この調子で憲法改正も強引に進めるんだな」と手の内を読まれちゃった。これは大失策だよ。

 さてさて、水面下では、「ポスト安部」に運動が始まってますな。麻生太郎? 中川昭一? 小泉さんの再登板?

 意外と・・・河野洋平(衆院議長)って線があんじゃないかな。ご存じの通り、自民党総裁にして総理になれなかった唯一の人。政策音痴、政治音痴。新自由クラブで失敗して、出世が10年遅れた。だけど、バランス感覚だけはある。
 「リリーフ」としては最適じゃないかな。

 かつて、田中角栄と福田赳夫の対立で保守合同後、自民党分裂の危機があったよね。あの時、第3の人間として椎名悦三郎が指名したのは三木武夫だよ。いわゆる、椎名裁定だよね。
 で、今回、もしかすっと、「ポスト安部」となったときに、自民党内では「小泉コール」が湧き起こるかもしれない。
 「よし、きたきた」と再登板するか? ないない。あの人、やんない。日本人もバカじゃないからもう騙されないもん。マジックは2回やったら飽きられるし、タネもばれちゃうの。

 「小泉裁定」という役回りになるかもよ。とすれば、「河野洋平」という選択もおおいにあんじゃないかな・・・。