2008年03月31日短気は老化現象らしいよ。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
「経営者にいちばん大切なことは?」
な〜んて、よく聞かれます。いろんな答え方ができますけど、「バランス感覚かな」と答えることが多いと思います。
バランス感覚? ふ〜ん。わかったようなわからないような、やっぱわからない。
まっ、こういうことです。ここにグラスがあるとしましょう。すると対応は2通りになります。
1つのタイプは、手にとってつくづく眺めては、「すばらしいですねえ。色遣いといい形といい。鮮やかです。歴史的には、信長の時代、バテレンが持参したものでしょうか」なんて考えちゃう人。
美学志向なのよ。仕事でも人生でも美学を追求しちゃう。失敗してもいいよ。損してもかまわない。十分、愉しんだじゃん、と考える人ね。
これを私は「形而上学的人間」と呼んでいます。
もう1つのタイプは、「なんぼやねん? 高いな、もっとまけてえな。ほなら100個もらおか。差し引きでなんぼの儲けやねん?」と考えてけつかる人。
ソロバンづくといえばそうなんだけどさ。これを「形而下的人間」と呼んでます。
昔、前者タイプの経営者が会社を傾けてしまって、後者タイプの典型である弟に助けられたことがありましたね。で、その弟は経済事犯で逮捕されちゃったね。
つまり、浮世離れしてもダメ。がりがり亡者だもダメ。バランスが大切だというのはこういうこと。そういえば、渋沢栄一さんは『論語』と『ソロバン』と言ってたなぁ。
さてと、この人はどちらのタイプなの?
死に体の銀行に400億円の追銭だとか。都民の皆さん、ご愁傷様です。
皆さんがご推察の通り、このお金、返ってきませんよ。つうか、もっと傷口が広がるだけでしょうな。
なぜ? だって、政治家が作った銀行で、経営に当たる人に当事者意識が欠片も見あたらないもの。「責任は私にある」と言いながら責任取らないでしょ?
辞めること=責任の取り方、だとは必ずしも思いませんけど、都知事を辞めないなら追銭をやめたらどうよ。追銭をやるなら都知事は辞めなくちゃ。
それがけじめでしょ。
失敗したから今度は頑張ります・・・じゃなくて、失敗したから選手交代、監督勇退。これがプロ野球の常識。野球と政治はちがう? いえいえ、同じです。組織という視点で見てもらいたいね。
もし次の都知事がもっとぼんくらだったら、もう1回、選挙で都民に問えばいいじゃん?
あのね、バカでもつとまるリーダーが1つだけあるんです。それはいけいけどんどんタイプ。猪突猛進は簡単ですよお。時流に乗ってりゃいい「御輿」だもんね。
けど、本物のリーダーてのは、みなが猛進しようとするときに「これ、止〜めた!」といきなり豹変できる人。えっ、やめるんかい? なんでやねん? わしの勘やねん。えーーってなもんですな。
けど、断固として止める。見切り千両、損切り万両ゆうてね。
でも、たいていの人はこのタイミングを間違えるのよ。で、昔日の功一簣に欠くわけさ。
突進はだれでもできるけど、後退はなかなかできません。退却、しんがり、負け戦の処理は思うより大変な高等技術を要するからねえ。
傲慢なワンマンには「自己犠牲」ができないからなあ。
戦局不利なときほど、リーダーとしての本質が問われるのよ。たとえば、「攻め」にはものすごく強いけど、「守り」に入ると今までの元気はどこへやら。塩かけられたナメクジになっちゃう人っていますよね。
これね、性格がもろに出ます。守りに弱いタイプって、まず、こらえ性がありませんからね。粘りがないから短気。すぐに切れちゃう。で、攻撃されたくないから先制攻撃ばかり。いたずらに喧嘩早い人って実は短期決戦しかできないのよ。
こういうタイプが政治家になると、長期戦は大の苦手。糸がもつれると放り出しちゃうの。
子供の頃から唯我独尊タイプだったの?
さて、都民1世帯当たりの支出は6600円らしいですね。これ、少ない? それとも多い?
では、こんな数字を出しましょうか。今回は新銀行東京のロスでしたけど、あのバブル崩壊で破綻した長銀(新生銀行)と日債銀(あおぞら銀行)などに私たち国民は公的資金という名の税金をどれだけ取られたと思います?
10兆4326億円でっせ。国民1人頭ざっと8万円。今度は世帯とちゃいまっせ。1人頭でっせ。わしら、人頭税として8万円とられてまんねんで。
それに比べれば1割だからたいしたことない? ご冗談を。新銀行東京の事業計画書を見たら、だれも投資も融資もできないっしょ。株主代表訴訟になりまっせ。
税金取られるくせして、都民は株主でもなんでもないわけ? 情けないね。
最近のはやりは「物言う株主」でっせ。
そういうたらよ、ちょうど来年、都議選があるじゃないですか? そのときに、株主の議決権を行使したらよろしいやん?
でないと、あんたらやらずぶったくりされるだけでっせ。
私ゃ、都民じゃないけんね。どうでもええけんね。
な〜んて、よく聞かれます。いろんな答え方ができますけど、「バランス感覚かな」と答えることが多いと思います。
バランス感覚? ふ〜ん。わかったようなわからないような、やっぱわからない。
まっ、こういうことです。ここにグラスがあるとしましょう。すると対応は2通りになります。
1つのタイプは、手にとってつくづく眺めては、「すばらしいですねえ。色遣いといい形といい。鮮やかです。歴史的には、信長の時代、バテレンが持参したものでしょうか」なんて考えちゃう人。
美学志向なのよ。仕事でも人生でも美学を追求しちゃう。失敗してもいいよ。損してもかまわない。十分、愉しんだじゃん、と考える人ね。
これを私は「形而上学的人間」と呼んでいます。
もう1つのタイプは、「なんぼやねん? 高いな、もっとまけてえな。ほなら100個もらおか。差し引きでなんぼの儲けやねん?」と考えてけつかる人。
ソロバンづくといえばそうなんだけどさ。これを「形而下的人間」と呼んでます。
昔、前者タイプの経営者が会社を傾けてしまって、後者タイプの典型である弟に助けられたことがありましたね。で、その弟は経済事犯で逮捕されちゃったね。
つまり、浮世離れしてもダメ。がりがり亡者だもダメ。バランスが大切だというのはこういうこと。そういえば、渋沢栄一さんは『論語』と『ソロバン』と言ってたなぁ。
さてと、この人はどちらのタイプなの?
死に体の銀行に400億円の追銭だとか。都民の皆さん、ご愁傷様です。
皆さんがご推察の通り、このお金、返ってきませんよ。つうか、もっと傷口が広がるだけでしょうな。
なぜ? だって、政治家が作った銀行で、経営に当たる人に当事者意識が欠片も見あたらないもの。「責任は私にある」と言いながら責任取らないでしょ?
辞めること=責任の取り方、だとは必ずしも思いませんけど、都知事を辞めないなら追銭をやめたらどうよ。追銭をやるなら都知事は辞めなくちゃ。
それがけじめでしょ。
失敗したから今度は頑張ります・・・じゃなくて、失敗したから選手交代、監督勇退。これがプロ野球の常識。野球と政治はちがう? いえいえ、同じです。組織という視点で見てもらいたいね。
もし次の都知事がもっとぼんくらだったら、もう1回、選挙で都民に問えばいいじゃん?
あのね、バカでもつとまるリーダーが1つだけあるんです。それはいけいけどんどんタイプ。猪突猛進は簡単ですよお。時流に乗ってりゃいい「御輿」だもんね。
けど、本物のリーダーてのは、みなが猛進しようとするときに「これ、止〜めた!」といきなり豹変できる人。えっ、やめるんかい? なんでやねん? わしの勘やねん。えーーってなもんですな。
けど、断固として止める。見切り千両、損切り万両ゆうてね。
でも、たいていの人はこのタイミングを間違えるのよ。で、昔日の功一簣に欠くわけさ。
突進はだれでもできるけど、後退はなかなかできません。退却、しんがり、負け戦の処理は思うより大変な高等技術を要するからねえ。
傲慢なワンマンには「自己犠牲」ができないからなあ。
戦局不利なときほど、リーダーとしての本質が問われるのよ。たとえば、「攻め」にはものすごく強いけど、「守り」に入ると今までの元気はどこへやら。塩かけられたナメクジになっちゃう人っていますよね。
これね、性格がもろに出ます。守りに弱いタイプって、まず、こらえ性がありませんからね。粘りがないから短気。すぐに切れちゃう。で、攻撃されたくないから先制攻撃ばかり。いたずらに喧嘩早い人って実は短期決戦しかできないのよ。
こういうタイプが政治家になると、長期戦は大の苦手。糸がもつれると放り出しちゃうの。
子供の頃から唯我独尊タイプだったの?
さて、都民1世帯当たりの支出は6600円らしいですね。これ、少ない? それとも多い?
では、こんな数字を出しましょうか。今回は新銀行東京のロスでしたけど、あのバブル崩壊で破綻した長銀(新生銀行)と日債銀(あおぞら銀行)などに私たち国民は公的資金という名の税金をどれだけ取られたと思います?
10兆4326億円でっせ。国民1人頭ざっと8万円。今度は世帯とちゃいまっせ。1人頭でっせ。わしら、人頭税として8万円とられてまんねんで。
それに比べれば1割だからたいしたことない? ご冗談を。新銀行東京の事業計画書を見たら、だれも投資も融資もできないっしょ。株主代表訴訟になりまっせ。
税金取られるくせして、都民は株主でもなんでもないわけ? 情けないね。
最近のはやりは「物言う株主」でっせ。
そういうたらよ、ちょうど来年、都議選があるじゃないですか? そのときに、株主の議決権を行使したらよろしいやん?
でないと、あんたらやらずぶったくりされるだけでっせ。
私ゃ、都民じゃないけんね。どうでもええけんね。