2008年04月16日労働組合はなにをやっているのか

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 福田さん、国内問題にトラブルが多くて外遊も中止。こんな時ほど外に行って気分一新してくりゃいいのんだけど、この支持率ではねぇ・・・。
 本人も不徳の致すところ・・・でしょうな。

 毀誉褒貶はマスコミの性(さが)。気にしないでガンガンやりゃいいんだよ。石橋を叩いても渡らない・・・というスタンスに、国民がイラってることをわからんとね。

 さて、サブプライム問題、証券化問題が尾を引いて、北米経済のお先は真っ暗。で、自動車や電気その他の基幹産業も戦々恐々としてますな。
 で、ベアについても、「えっ、こんだけ?」という数字で止まってしまいました。4月から典型的なコストプッシュ・インフレで値上がり必至。となると、実質的な賃上げ率はたいしたことはないわな。

 もっと要求すればよかったんですよ。変にものわかりのいい労組なんて存在価値はありません。
 昔、連合の初代会長の山岸章さんに会ったとき、労働組合活動でいちばん勉強になったのは松下幸之助さんだったと話しておられました。
 経営者は会社のことを、組合は組合員のことを最優先に考えること。これに徹すべし。けど、このままだと平行線のまま。労使協調にはならない。だから、お互いに妥協すべし。すると、妥協点が必ず見つかる。そこが妥結点なわけ。
 重要なことは、スタート地点はそれぞれはっきりさせておくことね。変に慮る必要なんてないのよ。

 考えてみりゃ、検事が弁護士のことを、弁護士が検事のことを慮ったら、被告と原告の利益はきちんと反映されなくなるもんね。

 経営のわかる労組幹部? お笑いぐさですな。優先順位がちがうっての。労組は組合員の利益を最優先に図るのが仕事でしょ。


 「そんなことは百も承知。でも、会社そのものが傾いたらどうすんだよ。働く場所がなくなったら元も子もないでしょ?」

 たしかにね。けど、働く場所がなくなるのは高いベアとはまったく関係ありません。

 じゃ聞くけど、工場の中国進出等で国内工場の従業員がリストラされて、賃金は上がったの? 上がらなかったでしょ。上がるわけないの。国内から海外への工場移転の目的は人件費の節約だからね。
 「失われた10年間」のベア分まで要求したらどうなのよ。

 法人税を下げるより、所得税をドンと下げるように、労組は運動しなくちゃいけませんな。法人税を下げたところで、日本の7割の会社は赤字なんだからさ。効果少ないって。
 いまや、貯蓄率云々どころか取り崩している人のほうが多いんだから、所得税、住民税、消費税・・・を下げるように運動しなくちゃ。

 で、このほうが確実に日本の財政も、ちっとはましになるってもんです。
 労組は民主党をもっとうまく使わないとね。