2008年05月24日「ミス・リトル・サンシャイン」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 先に紹介したとおり、品川庄司の品川さんが本(ブログをまとめたヤツ)で推薦してた映画ね。
 私もこれ好きです。

 ロードムービーとしては「同胞」という傑作が日本映画にもあるけど、あれは野暮ったくてちと重い。「ミス・・・」は重たい内容なんだけど、笑いでくるんでしまってるんだよなあ。


ひと言で言ってしまえば、崩壊した家族の再生物語なんだけど。

 主人公はちょいでぶ眼鏡の女の子オリーヴ。「ミス・リトル・サンシャイン」というコンテスト出場を狙ってる。コーチはヘロイン中毒で老人ホーム追い出された祖父。
 たまたま、1位の女の子がダイエット薬を使って失格。で、オリーヴにお鉢が回ってきたというわけ。

 オリーヴの父親は成功プログラムの講師兼販売でなんとか糊口をしのいでいる男。世の中には「勝ち組」と「負け組」しかいない。で、勝ち組になるには自分が開発したプログラムを使わなくちゃダメだって説くんだけど、お客はチラホラ。つまり、自分かいちばん成功から遠い人間なんだ、ということに気づいていない。

 母親はニコチン中毒。兄は友達0。ニーチェに凝って「会話断ち」してパイロットになりたいという夢を描くるんだけど、色弱で無理だと判明。

 「彼」に振られて自殺未遂。病院から引き取った伯父(母親の兄)は自称、全米一のプルースト研究家。

 この一家がオンボロ車に乗り込んでコンテスト会場のあるカリフォルニアを目指します。
 あとはご推察の通り、道中、いろんなことが起こる。で、家族が空中分解してはまた修復。修復してはまた分解を繰り返す中にいよいよカリフォルニアに着きました・・・。

 さて、コンテストの結果はどうなったか? それは見てのお楽しみ。

 アカデミー賞を2つ受賞。おきまりのストーリー展開だけど、愉しい。たあぶん、「ホーム・アローン」もそうだけど、子役が達者だからだろうな。