2008年07月31日「妻をめとらば韓国人!?」 篠原令著 文藝春秋 1365円
もう7月も終わりですな。夏真っ盛り。夏休みの方も多いようですな。
私? 人が休んでるときに働き、人が働いているときに働く・・・それじゃダメじゃん? カッチカチやぞ。カッチカチやぞ。
いま、韓国ではヨン様並にチュン様ブームが来てるそうです(チュン様とはなにを隠そう中島孝志のことなんですけど)。「いずれ、イ・ヨンエやチェ・ジウとの対談もあるのではないか・・・」ともっぱらの噂です。
備えあれば憂い無し。ここは韓国(とくに女性)とのつきあい方を勉強しておくべきでは、というアドバイスを鵜呑みにして、ここ数日、韓国本を大量にキラー・リーディングしております。
いやあ、無理無理。もうあかん。異文化理解ちゅうのんは大変やね。
アメリカ人みたいな単純な連中はええけど、韓国人はちと複雑ちゅうか・・・これは習うより慣れろの世界ですな。
2ページに1つは、「え、そうなんか?」「うそやろ?」「ほんまけ?」・・・という内容のオンパレード。「パッチギ1・2」をそれぞれ2回観たくらいでは話になりませんなあ。
だってさあ。いきなり、「韓国語に絶対訳せない日本語、なにか知ってる?」だもんねえ。
なんだと思う?
「思いやり」だって。もう、はじめから読む気失せるわな。
一応、韓国語の辞書では「同情すること」「推測すること」となってるらしいけど、こんなんじゃないもんなあ。
こういう言葉がないということは、こういう気持ちも、こういう行為も存在しない・・・つまり、韓国人には「思いやり」なんてないの。思いやることなんてしないのよ。
なぜか? 思いやる必要がないからさ。何かして欲しいときには「○○しろ」「○○してちょうだい」とはっきり意思表示するわけ。意思表示しない相手のことをいちいち同情したり、推測したりするなんてナンセンスというわけです。
・・・たしかに。
「みなと仲良く」「他人に迷惑をかけるな」なんて教育もない。教育現場で一貫して強調されているのは、「一番になれ」「他人に勝て」ということ。
・・・なるほどねえ。
北朝鮮との関係にしても、日本ほどセンシティブではなさそうですな。
「ソウルを火の海にする!」と北朝鮮の要人が叫んだとき、日本企業の中には家族を引き上げるところもあったけど、当の韓国ではケセラセラ。
毎月15日の「民防の日」も関心なし。北からの亡命戦闘機が領空侵犯した時も空襲警報が鳴らなかった。
当事者が心配してないのに、日米がやきもきしても始まらんわな。
韓国人の血縁意識はすごいもんらしいですな。「族譜」という先祖代々の系譜が書かれたものは電話帳くらいになるのね。著者の奥さんは50代目にアタリ、始祖は5世紀頃、中国から来たらしい・・・なんてよくわかるわなあ。
私なんて、3代もたどれば、「あと、なんだったけ?」「どっから来たの?」となるわなあ。「○○家」でまとめちゃって、個人名まではとてもとても。
篤姫時代に遡れる人といったら造り酒屋とか商売したり、坊さんとか神職くらいのものじゃないかねえ。
儒教の国だから、娘と混浴はNG。男性中心主義は法律にまで及んでるらしい。つまり、父系社会なのね。国際結婚の場合、子どもは父親と同じ国籍(日本も同じ)。
ところが、この先が違うのよ。日本では、日本人女性と結婚した外国人男性は、日本国内で就職、就学していなくても長期滞在できるわな。家族同居だもん、当たり前ですな。
けど、韓国では、韓国人女性と結婚した外国人男性には長期滞在ビザが出ない。欲しければ、別途、就職、就学する必要があるわけ。
これは著者も何回も当局に出向いて交渉したらしいけどダメ。
「女性は結婚したら男性の国に行って住むものだ」だって。
・・・たしかに。
魚の内臓や頭を食べない。キングサーモンの頭や筋子、タラの白子がただ同然。アワビは食べるけど、肝は捨てちゃう。
チャンジャはなんじゃあれ?
毎月、家賃を払うというやり方は少数で、「全貰」という、家の売買価格の5割ほどのお金をまとめて大家に預ける。大家はこのお金を私債マーケットで運用して高利を得るため、月次の家賃は不要。契約は1年ごとだから、敷金、礼金もなし。なんかいい感じ。
・・・さすがやな。
なんつてっも、情の民族ですわな。感情を抑えることをせず、どちらかというと感情過多と思われるほどですな。
悲しいとき、辛いとき、感情をセーブしない。日本人は人前で取り乱さないことが美徳だから、「ずるい」「信用できない」「冷血だ」と思われてるようですな。
・・・そうだったのか。
女性の扱いがこれまた大変。
たとえば、女性の友達から電話がかかってくる。これが諍いの元になる。著者が東京に住んでたとき、奥さんが1人で淋しいだろうと、気の置けない女性の友達を紹介したら、夫婦喧嘩が勃発。はじめは、なにを怒っているのかわからなかったそうですな。
結婚した男性(女性)は妻以外の女性と親しくしてはいけないのね。大人の異性間に「友達」という関係は存在しないんですな。
・・・ややこしや、ややこしや。
派手好き、見栄っ張り、虚栄心の固まり。でも、「韓国ではそうしないとダメ」「人を評価する基準は見てくれ」とのこと。こりゃ、日本でベストセラーになった『清貧の思想』は売れないわけだ。
美男子の物差しも変わってきたみたい。太ってお腹の出た男性が人気らしいよ。理由は「裕福そうに見えるから」だって。
・・・ほんまかいな、そうかいな。
日本では、かつて、在日韓国・朝鮮人に対する差別が問題になりましたね。指紋押捺拒否問題など、韓国政府からも糾弾されましたよ。
けど、韓国では華僑に対する差別は露骨なのよ。華僑は中華料理屋しかやってはいけない。また、日本人も外国人登録するときは、全指、指紋押捺されるのよ。
・・・なんだかなあ。
学歴偏重が半端ない。科挙の伝統ですかな。創業者クラスは学歴なんてほとんどないわけ。それが大会社になってくると、一転、一流大卒しか採用しない。幹部にしない。
日本の歴代政府(幕府)も科挙だけは弊害が多くて採用しなかった。唯一、キャリア組の公務員試験がそれですな。いま、日本がダメになってる部分はここでしょ。勉強と競争が好き。このレベルから一皮むけると面白いけどなあ。
・・・どうなんやろ。
まだまだたくさんあんだけど、明日の朝までかかるから、まあ、このへんで。日本人にとっては、近くて遠い国なのか遠くて近い国なのか。やっぱ習うより慣れろですな。人と人の世界だかんね。250円高。
私? 人が休んでるときに働き、人が働いているときに働く・・・それじゃダメじゃん? カッチカチやぞ。カッチカチやぞ。
いま、韓国ではヨン様並にチュン様ブームが来てるそうです(チュン様とはなにを隠そう中島孝志のことなんですけど)。「いずれ、イ・ヨンエやチェ・ジウとの対談もあるのではないか・・・」ともっぱらの噂です。
備えあれば憂い無し。ここは韓国(とくに女性)とのつきあい方を勉強しておくべきでは、というアドバイスを鵜呑みにして、ここ数日、韓国本を大量にキラー・リーディングしております。
いやあ、無理無理。もうあかん。異文化理解ちゅうのんは大変やね。
アメリカ人みたいな単純な連中はええけど、韓国人はちと複雑ちゅうか・・・これは習うより慣れろの世界ですな。
2ページに1つは、「え、そうなんか?」「うそやろ?」「ほんまけ?」・・・という内容のオンパレード。「パッチギ1・2」をそれぞれ2回観たくらいでは話になりませんなあ。
だってさあ。いきなり、「韓国語に絶対訳せない日本語、なにか知ってる?」だもんねえ。
なんだと思う?
「思いやり」だって。もう、はじめから読む気失せるわな。
一応、韓国語の辞書では「同情すること」「推測すること」となってるらしいけど、こんなんじゃないもんなあ。
こういう言葉がないということは、こういう気持ちも、こういう行為も存在しない・・・つまり、韓国人には「思いやり」なんてないの。思いやることなんてしないのよ。
なぜか? 思いやる必要がないからさ。何かして欲しいときには「○○しろ」「○○してちょうだい」とはっきり意思表示するわけ。意思表示しない相手のことをいちいち同情したり、推測したりするなんてナンセンスというわけです。
・・・たしかに。
「みなと仲良く」「他人に迷惑をかけるな」なんて教育もない。教育現場で一貫して強調されているのは、「一番になれ」「他人に勝て」ということ。
・・・なるほどねえ。
北朝鮮との関係にしても、日本ほどセンシティブではなさそうですな。
「ソウルを火の海にする!」と北朝鮮の要人が叫んだとき、日本企業の中には家族を引き上げるところもあったけど、当の韓国ではケセラセラ。
毎月15日の「民防の日」も関心なし。北からの亡命戦闘機が領空侵犯した時も空襲警報が鳴らなかった。
当事者が心配してないのに、日米がやきもきしても始まらんわな。
韓国人の血縁意識はすごいもんらしいですな。「族譜」という先祖代々の系譜が書かれたものは電話帳くらいになるのね。著者の奥さんは50代目にアタリ、始祖は5世紀頃、中国から来たらしい・・・なんてよくわかるわなあ。
私なんて、3代もたどれば、「あと、なんだったけ?」「どっから来たの?」となるわなあ。「○○家」でまとめちゃって、個人名まではとてもとても。
篤姫時代に遡れる人といったら造り酒屋とか商売したり、坊さんとか神職くらいのものじゃないかねえ。
儒教の国だから、娘と混浴はNG。男性中心主義は法律にまで及んでるらしい。つまり、父系社会なのね。国際結婚の場合、子どもは父親と同じ国籍(日本も同じ)。
ところが、この先が違うのよ。日本では、日本人女性と結婚した外国人男性は、日本国内で就職、就学していなくても長期滞在できるわな。家族同居だもん、当たり前ですな。
けど、韓国では、韓国人女性と結婚した外国人男性には長期滞在ビザが出ない。欲しければ、別途、就職、就学する必要があるわけ。
これは著者も何回も当局に出向いて交渉したらしいけどダメ。
「女性は結婚したら男性の国に行って住むものだ」だって。
・・・たしかに。
魚の内臓や頭を食べない。キングサーモンの頭や筋子、タラの白子がただ同然。アワビは食べるけど、肝は捨てちゃう。
チャンジャはなんじゃあれ?
毎月、家賃を払うというやり方は少数で、「全貰」という、家の売買価格の5割ほどのお金をまとめて大家に預ける。大家はこのお金を私債マーケットで運用して高利を得るため、月次の家賃は不要。契約は1年ごとだから、敷金、礼金もなし。なんかいい感じ。
・・・さすがやな。
なんつてっも、情の民族ですわな。感情を抑えることをせず、どちらかというと感情過多と思われるほどですな。
悲しいとき、辛いとき、感情をセーブしない。日本人は人前で取り乱さないことが美徳だから、「ずるい」「信用できない」「冷血だ」と思われてるようですな。
・・・そうだったのか。
女性の扱いがこれまた大変。
たとえば、女性の友達から電話がかかってくる。これが諍いの元になる。著者が東京に住んでたとき、奥さんが1人で淋しいだろうと、気の置けない女性の友達を紹介したら、夫婦喧嘩が勃発。はじめは、なにを怒っているのかわからなかったそうですな。
結婚した男性(女性)は妻以外の女性と親しくしてはいけないのね。大人の異性間に「友達」という関係は存在しないんですな。
・・・ややこしや、ややこしや。
派手好き、見栄っ張り、虚栄心の固まり。でも、「韓国ではそうしないとダメ」「人を評価する基準は見てくれ」とのこと。こりゃ、日本でベストセラーになった『清貧の思想』は売れないわけだ。
美男子の物差しも変わってきたみたい。太ってお腹の出た男性が人気らしいよ。理由は「裕福そうに見えるから」だって。
・・・ほんまかいな、そうかいな。
日本では、かつて、在日韓国・朝鮮人に対する差別が問題になりましたね。指紋押捺拒否問題など、韓国政府からも糾弾されましたよ。
けど、韓国では華僑に対する差別は露骨なのよ。華僑は中華料理屋しかやってはいけない。また、日本人も外国人登録するときは、全指、指紋押捺されるのよ。
・・・なんだかなあ。
学歴偏重が半端ない。科挙の伝統ですかな。創業者クラスは学歴なんてほとんどないわけ。それが大会社になってくると、一転、一流大卒しか採用しない。幹部にしない。
日本の歴代政府(幕府)も科挙だけは弊害が多くて採用しなかった。唯一、キャリア組の公務員試験がそれですな。いま、日本がダメになってる部分はここでしょ。勉強と競争が好き。このレベルから一皮むけると面白いけどなあ。
・・・どうなんやろ。
まだまだたくさんあんだけど、明日の朝までかかるから、まあ、このへんで。日本人にとっては、近くて遠い国なのか遠くて近い国なのか。やっぱ習うより慣れろですな。人と人の世界だかんね。250円高。