2008年11月02日「レッド・クリフ」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 あっという間の2時間半でしたな。
 といっても、この映画、元々は5時間分なのね。あまりに長いんで2つに切ったとか。まるでタランティーノの「キル・ビル」だよそれじゃ。


混んでたなあ。3連休の真ん中だから? こんなに混んでたの初めて。

 メリハリが効いてるからまったく飽きません。戦闘シーンの動と、人間心理の静との対比が鮮やか。とくに陣形を俯瞰して見せてくれるのでわかりやすいこと、この上ない。映画のメリットはここだよね。
 脚本が抜群に巧い。見せますな、魅せますな。プロですな。

 さてこれ、三国志のクライマックスともいうべき「赤壁の戦い」ですね。曹操ひきいる大国の魏に劉備と孫権の同盟軍が当たるわけ。結局は孔明のグローバルデザインたる「天下三分の計」でしばらくはバランスを保つんですけどね。

 監督はジョン・ウー。孫権軍の大都督(最高責任者)の周瑜役トニー・レオンと劉備軍の軍師である孔明役の金城武さん人を中心に物語は進んでいきます。
 金城さんこんなに扇子が似合う俳優だとは思わんかった。「怪人二十面相」よりええなあ。

 昔、NHKの人形劇では劉備元徳がメインでしたけど、やっぱ、孔明のほうが絵になるわな。劉備役はなんつうか、「あれ、アダモちゃん?」て感じだったなあ。


絶世の美女ちゃうか? リン・チーリンくりその人、よく知ってるんだけど。

 それにしても、リン・チーリンは美人ですな。たぶん会ったら、「こんなもんかな」というレベルだと思うけど、映画の中では輝いてた。まさに傾城の美女にふさわしいね。

 パート2は来年4月の上映とか。待ち遠しいな、こりゃ。