2008年11月03日「ハンサムスーツ」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 ごめんね、くだらない映画で。
 まっ期待してなかったといえばウソになんだけど。もしかしたらオモロイかなみたいな・・・。はっきりいって、ええ映画なんとちゃう?

 原作・脚本は鈴木おさむさん。とくれば。森三中の大島美幸さんも出るわな。

 あのさ、今年、いちばんブレイクしたのはエド・はるみだよねも。なんつっても、CXで「エド・はるみ物語」制作してるらしいじゃん。
 けど、忘れてはいかんのはコイツよ。塚地やんけ。私ゃ塚地が今年芸能界でいちばん出世した芸人と思うてるんじゃ。違うか! まず、裸の大将だよね。これ、シリーズでっせ。あの芦屋雁乃介師匠がやらはった役でっせ。
「ぼぼぼ、ぼくでいいのかなあ?」
 あんたが大将やで! ほんまやで。

 ま、話は単純なのよ。「豚郎」と言われ続けてきた不細工な男が、ある日、好きなときにハンサムになれる「ハンサムスーツ」を手に入れた。
 そのときから人生が変わるわけさ。

 周囲の目が変わる。扱いが変わる。態度が変わる・・これは快感だよね。「不細工、不細工」とバカにされ続けた人間にとっては革命的なこと。だから、この映画の主題歌は渡辺美里の「My Revolution」なわけさ。
 この歌、作曲した人、知ってる? 小室哲哉さん。なにかと話題ですな。奥さんはいつの間にか変身しちゃってたしぃ。いろいろ大変なんでしょうな。


塚地バージョンの「My Revolution」あんのよ。iPodに入れました。 

美男子、イケメン、ハンサム、男前・・・聞き飽きたわ。欠伸がでるわ。

 けどね、ハンサムがいいか悪いのか、私にはわかりません。
 なぜなら、小学生の時の私のあだ名は「眠狂四郎」。授業中に居眠りで怒られているからではありません。女が放っておかない。生まれながらのプレイボーイ。黙っていてもフェロモンに吸い寄せられてしまう。
 たぶん前世は光源氏か在原業平だったのでしょう。

 存在自体が「罪悪」と言われ続けてきた男です。知らず知らずのうちに女性(「にょしょう」と読んでください)を惑わし、不幸な女性をあまた作ってしまった業(ごう)に苛まれて生きてきた男なのです。

 ですから、不細工な男の気持ちなどさらさらわかりません。塩を舐めたことがない人間にその辛さは永遠にわからないものです。

 そんな私が1回だけ助けられたことがあります。それは・・・
「京都の女は中身を見るで!」
 社会人になってはじめての転勤。京都勤務をするときでした。
「そうか、京女は外見ではなく中身で判断するんだな」
 ほっとしたことを覚えています。ようやく外見ではなく心のハンサムで評価してもらえるかもしれない。

 しかし、結論から言えば、これも期待はずれでした。涼しい横顔、抜群のスタイル。ハマの「舘ひろし」と呼ばれたのもその頃かなあ。社会貢献の意味で結婚したのもその頃だったかな。

 そういえば、ここだけの話ですけど、テレビドラマにもなった「夜王」のモデル。そう、あのTOKIOの松岡君が演じた亮介はこの私がモデルなんですね(初耳の方も多いと思います。いままで秘密にしていました。ごめんなさい)。 

「亮ちゃん、世界中の女を幸せにできるのはあなただけよ」

 このフレーズは私が言われた言葉なんです。ちょっとこぼしたら脚本で使われてしまいました。

 世の不細工の男性諸君。この映画を観てパワーをもらいなさい。人間、ハンサムだけが能ではありません。心の清さがいちぱん大切だと私はつくづく思う。
 ま、そういうことで・・・。