2008年11月09日どか貧か、じり貧か?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 今日は朝からお客様。バンクーバーからライフコンサルタントがやってきた。
 スピリチュアルの世界では有名で、去年から日本でも活動されるようになった方。米国バークレー・サイキック・インステチュートに通って霊道を開いたあと、アジア放浪。バグワン・シュリ・ラジニーシのお弟子さん。しばし歓談。

 間を取り持ったのは、広告宣伝会社の女性経営者。なんと彼女が主宰するセッションに出るため、バンクーバーに1カ月行っていたとか。熱心やなあ。

「中島さんも、過去世、見てもらったら?」
「過去世? 遠慮しときます。芋虫とか椅子とか言われたら哀しいから」
「そんなことないでしょ?」
「もっぱら身内ではそう言われてます」

 というわけで遠慮しときました。ま、光源氏とか諸葛孔明とか言われてるからね。いまさらねえ・・・。しかし、彼女の「DNAリーディング」は勉強になりそうですな。

 さてと、GM。崖っぷちですなあ。いまから30年前かな。『GMとともに』という名著がベストセラーになってました。経営者アルフレッド・スローンの再建録ですな。
「企業の寿命は30年」と言われてますけど、あれからちょうどですな。

 クライスラーとのPL/BS合併をご破算にして政府に救済を申し出ました。たぶん、次期大統領オバマと受けるでしょう。ここ、デトロイトは彼の地盤だもの。

 けど、アメリカはいつから資本主義の看板を卸して社会主義になったんでしょう? GMの金融子会社GMACの不調が足を引っ張ったわけですが、いずれメーカーとしてはじり貧必至の運命でしたもんね。

 じり貧を避けるつもりが金融でどか貧になっちゃった。

 アメリカ人にとってピックアップトラックは特別の存在。だけど、こうガソリンが上がってはね。もち、GMも電気自動車の研究開発は懸命にやってまっせ。けど、以前、書いたように労組との関係で現場ではすんなり導入できないっしょ。 

 政府の救済は融資スタイルにするのか? それとも出資スタイルにするのか? 日本に頭を下げて、トヨタ等に救済合併を申し込むのか?(これがいちばん成算があるけどね)。いずれにしても、砂漠に水をまくようなもの。

 失業者対策で救済するか、それとも倒産させるか? 数学屋が必死にコンピュータ叩いて計算してるでしょう。

 金融がダメになり、残されたものはソフトウエアと軍事産業のみ。日本メーカーの工場があるから自動車産業の火が消えるわけではないけど、さすがに「シンボル」がなくなっちゃますますドル売りになるでしょう。

 でもさ、ドル(為替)防衛のための「金キャリートレード」がこれだけ盛んだと、人気のわりに金価格はぜんぜん上がんない。財務省&FRBも崖っぷち。崖が崩れたら・・・大変なことになりますな。