2008年11月15日「イエスタデイズ」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 「ハンサム★スーツ」もう1回観たいしぃ、けど、これ気になるしぃ。たぶん、これ、あの映画に似てるんじゃないかなぁ。確認したいなぁ。
 ま、映画館に飛び込んでから決めようか・・・てことで、時間の都合でこれになりました。


監督は浅田次郎さんの本読んでなかったんだろうなあ。

 やっぱ、くりそでした。浅田次郎さん原作の「地下鉄に乗って」。
 あの映画に登場する父親がいるでしょ。大沢たかおさんが演じたアムールね。あれの恋愛バージョンを作れば、この映画つうか、この原作になります。

 「地下鉄に乗って」を観た人は、あれ?あれ?あれ?と感じると思う。観てない人は「だれかと思っちゃった?」「ヒロシ!」「久しぶりだよね」・・・主演の塚本孝史さんのファン3人組の会話でした。

 ベストセラーらしいけど、短編集「FINE DAYS」の中の一編を引っこ抜いて映画化。これも浅田次郎さんの短編集から映画化された「オリオン座からの招待状」みたいなもの?

 文句ばかり言ってつまんなかったのかというと、全然。期待以上でした。丁寧に作られてました。國村準さん、塚本高史さんの演技が良かった。巧いね、この人たち。あと、原田夏希さんが美人。彼女、こんなに綺麗だったっけ? NHKの朝ドラのヒロインやってる頃には全然感じなかったけど。つるりと剥けたのかな。

 まあ、話は「地下鉄」にくりそだから推して知るべしなんだけどね。毎度、余命幾ばくももない父親が登場し、これまた、その父親と思春期から会話のない次男坊。で、父親が人捜しを頼むわけ。

 とくりゃ、どんなに想像力のない人でも「ああ初恋の人ね?」「好き同士だけど別れたみたいな?」「で、もしかして2人には子供がいたり?」「遺産なんかいらないとかなんとか?」「で、次男坊は父親と仲直りするわけ?」と気づくわな。
 まあ全部ドンピシャなんだけどさ。でも、予定調和だからこそ安心して楽しめる。
 ラストが読めなかったのは「闇の子供たち」くらいかな。あれはドーンと来たなぁ。