2008年11月23日「SWEET SEASON」
カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」
このドラマ、なんと本放送は10年前。TBS木10でしたよね。
主演は松嶋菜々子さん、椎名桔平さん。テーマは「不倫」でしたよね。
旅行代理店勤務の課長(35歳)と入社3年目の部下との不倫劇。これに菜々子さん演じる真尋(まひろ)の父親の不倫まで絡んでくるわけ。
あれほど父親の不倫を軽蔑していた娘が、自分が不倫するようになっちゃう。父親を非難しながら自分のことがかえって冷静に見えたりするわけよ。これを私は「人の不倫見てわが不倫直せ」と申しております(ケーシー高峰じゃねぇよ)。
不倫。不倫をめぐる周囲の摩擦と軋轢。何一つ生産的、建設的なことはないんだけど、ここらへんが人間の面白さ。男女の面白さ。計算尽くで動かない危うさでしょうな。
世の中には、不倫の恋しかできない女性っているんです。以前、某週刊誌で不倫命の女性陣をインタビューしたことあるんですけど、不倫独特のワクワク感、緊張感がアドレナリンをガンガン分泌されてたまんないらしいですよ。
たしかに、「1人サスペンス劇場」のヒロイン気分に浸れるもんなぁ。
だから、略奪愛の間は燃えるんだけど、籍入れたとたんに冷めちゃったりしてね。なんなんだぁみたいな女性いますよね。
真尋は恋にひたむきなの。真剣なの。懸命なの。そうか、不倫のほうが真剣かも。
結婚て男女ともついつい油断してるもんなぁ。男と女から父と母に変換されてて、雄と雌という本能的なものがそぎ落とされてるもんなぁ。なんか制度に保障されてるつうかね。ビジネスパースンでいえば、不倫がベンチャー経営者だとしたら、結婚は公務員みたいなもんかな。
さて、このドラマ。最終的には家族愛が大きくクローズアップされてます。で、バックにいつもサザンの「LOVE AFFAIR〜秘密の恋」が流れてましてね。
♪マリンルージュで愛されて
大黒埠頭で虹を見て
シーガーディアンで酔わされて♪
不倫体験のある人、不倫になりそうな女性は、この曲が流れるたびにたまんなく切なくなったんじゃないかな。
ま、「ありえない」という設定も少なくないけどね。たとえば、第2話で真尋が友人の結婚パーティに出かけ、なかなか到着しない五嶋課長を外で待つとき、椅子にハンドバッグを起きっぱなしにするか? ありえない! 細部の詰めは甘いけど、青柳裕見子さんの脚本はよくできてると思う(最近、この人、脚本やってないんでちと残念)。
青柳さん、さすが横浜育ちというか、ロケーションスタッフが懸命にいいとこ探したと思う。
といいつつも、登場するロケ地、すべて私の庭ですよ。
第1話でいきなり2人が走るスクランブル交差点。あれ、大桟橋の入口。水上警察署の横。北欧料理スカンディアの前ね。ここ、編集者が来るとよくランチする店だからね。
笑ったのは、友人の会社がそのままマンションという設定で使われてること。妻と別居中の五嶋課長が真尋と暮らすマンション。あれ、ホントは某運送会社のオフィスなの。外側だけ活かして、部屋のシーンはスタジオ撮影だろね。だってあの中めちゃ殺風景だもの。
「オレ、椎名と菜々子ちゃんと顔なじみなんだ」なんて威張ってやんの。
また、第10話で蟹江敬三さん演じる真尋の父親が20年間、昔のカノジョに男の子(なんとイノッチが演じてます)がいたことを知らず、その母子に会うために仙台に行くんですけど、3人で入った寿司屋はなんと町内会の美奈登寿司でやんの。大将も女将もそのまんま。笑ったなぁ。
父子が抱き合うシーンの向こう側に見えるフォルクス。ホントに寿司屋の前の通りで撮影してたんですなあ。
菜々子ちゃんと矢田亜希子さんが歩くシーン。家は根岸なんだけど、歩くシーンはあれ、和親坂(わしんざか)から近代文学館へと到る道。私の散歩コースだから、撮影当時よく見ましたよ。
万国橋のたもとにある「SWEET SEASON」。タイトルにもなってるんだけど、よく作りましたな。残念ながら、あそこのビルもうないんだよね。
というわけで、ドラマ見ながら、「あれ、あそこじゃん!」「ここどこだ?」なんて楽しみながら拝見できましたよ。
実は「白夜行」のロケ地にも桜木町や野毛、伊勢佐木町界隈がよく出てくんのね。これも面白かった(そうそう、東野圭吾さんの「夜明けの街で」はこのドラマのパクリ。読者は何も知らずにアマゾンに投稿してくれるんだからありがたいですな)。
テレビ局の人は横浜でロケハンするときは私に聞いてね。いい店、いい場所、おせえてあげるから。
主演は松嶋菜々子さん、椎名桔平さん。テーマは「不倫」でしたよね。
旅行代理店勤務の課長(35歳)と入社3年目の部下との不倫劇。これに菜々子さん演じる真尋(まひろ)の父親の不倫まで絡んでくるわけ。
あれほど父親の不倫を軽蔑していた娘が、自分が不倫するようになっちゃう。父親を非難しながら自分のことがかえって冷静に見えたりするわけよ。これを私は「人の不倫見てわが不倫直せ」と申しております(ケーシー高峰じゃねぇよ)。
不倫。不倫をめぐる周囲の摩擦と軋轢。何一つ生産的、建設的なことはないんだけど、ここらへんが人間の面白さ。男女の面白さ。計算尽くで動かない危うさでしょうな。
世の中には、不倫の恋しかできない女性っているんです。以前、某週刊誌で不倫命の女性陣をインタビューしたことあるんですけど、不倫独特のワクワク感、緊張感がアドレナリンをガンガン分泌されてたまんないらしいですよ。
たしかに、「1人サスペンス劇場」のヒロイン気分に浸れるもんなぁ。
だから、略奪愛の間は燃えるんだけど、籍入れたとたんに冷めちゃったりしてね。なんなんだぁみたいな女性いますよね。
真尋は恋にひたむきなの。真剣なの。懸命なの。そうか、不倫のほうが真剣かも。
結婚て男女ともついつい油断してるもんなぁ。男と女から父と母に変換されてて、雄と雌という本能的なものがそぎ落とされてるもんなぁ。なんか制度に保障されてるつうかね。ビジネスパースンでいえば、不倫がベンチャー経営者だとしたら、結婚は公務員みたいなもんかな。
さて、このドラマ。最終的には家族愛が大きくクローズアップされてます。で、バックにいつもサザンの「LOVE AFFAIR〜秘密の恋」が流れてましてね。
♪マリンルージュで愛されて
大黒埠頭で虹を見て
シーガーディアンで酔わされて♪
不倫体験のある人、不倫になりそうな女性は、この曲が流れるたびにたまんなく切なくなったんじゃないかな。
ま、「ありえない」という設定も少なくないけどね。たとえば、第2話で真尋が友人の結婚パーティに出かけ、なかなか到着しない五嶋課長を外で待つとき、椅子にハンドバッグを起きっぱなしにするか? ありえない! 細部の詰めは甘いけど、青柳裕見子さんの脚本はよくできてると思う(最近、この人、脚本やってないんでちと残念)。
青柳さん、さすが横浜育ちというか、ロケーションスタッフが懸命にいいとこ探したと思う。
といいつつも、登場するロケ地、すべて私の庭ですよ。
第1話でいきなり2人が走るスクランブル交差点。あれ、大桟橋の入口。水上警察署の横。北欧料理スカンディアの前ね。ここ、編集者が来るとよくランチする店だからね。
笑ったのは、友人の会社がそのままマンションという設定で使われてること。妻と別居中の五嶋課長が真尋と暮らすマンション。あれ、ホントは某運送会社のオフィスなの。外側だけ活かして、部屋のシーンはスタジオ撮影だろね。だってあの中めちゃ殺風景だもの。
「オレ、椎名と菜々子ちゃんと顔なじみなんだ」なんて威張ってやんの。
また、第10話で蟹江敬三さん演じる真尋の父親が20年間、昔のカノジョに男の子(なんとイノッチが演じてます)がいたことを知らず、その母子に会うために仙台に行くんですけど、3人で入った寿司屋はなんと町内会の美奈登寿司でやんの。大将も女将もそのまんま。笑ったなぁ。
父子が抱き合うシーンの向こう側に見えるフォルクス。ホントに寿司屋の前の通りで撮影してたんですなあ。
菜々子ちゃんと矢田亜希子さんが歩くシーン。家は根岸なんだけど、歩くシーンはあれ、和親坂(わしんざか)から近代文学館へと到る道。私の散歩コースだから、撮影当時よく見ましたよ。
万国橋のたもとにある「SWEET SEASON」。タイトルにもなってるんだけど、よく作りましたな。残念ながら、あそこのビルもうないんだよね。
というわけで、ドラマ見ながら、「あれ、あそこじゃん!」「ここどこだ?」なんて楽しみながら拝見できましたよ。
実は「白夜行」のロケ地にも桜木町や野毛、伊勢佐木町界隈がよく出てくんのね。これも面白かった(そうそう、東野圭吾さんの「夜明けの街で」はこのドラマのパクリ。読者は何も知らずにアマゾンに投稿してくれるんだからありがたいですな)。
テレビ局の人は横浜でロケハンするときは私に聞いてね。いい店、いい場所、おせえてあげるから。