2008年11月28日矛盾という意味

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

「いらはい、いらはい、この盾はどんな矛でも防げまっせ」
「いらはい、いらはい、この矛はどんな盾でも貫きまっせ」
「おもろいやないか。ほな、その矛でその盾を突いたらどないなりまんねん?」
「・・・そら、あきまへんやろ」

 じゃんじゃん。お馴染みの『韓非子』の一節。「どんな盾も突き抜く矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売ってた楚の男のお話ですな。あちらを立てればこちらが立たず。ここから「矛盾」という言葉が生まれました。

 なかなか矛盾は両立しません。つうか、両立したら困るわけ。論理破綻してますから。

 けど、たまに論理不能、意味不明なことを言う人がいます。
 たとえば・・・。

「麻生太郎です。給付金。これ、スピードがいちばんです。スピード。迅速に、素早くという意味です」
「そらええやないか。で、いつくれまんねん?」
「・・・そのうち」
「いつなんや、はっきりせえ」
「超うまくいけば3月・・・かな」
「あほか、なにがスピードや。このタコ」


「麻生太郎です。第2次補正予算が必要でしょうな」
「資金繰りが大変なんや。たのんまっせ、太郎はん」
「ええと、第2次補正予算は年明けの国会に先送りすることになりました」
「なんでやねん?」
「第1次で信用保証等による9兆円が実施されておりますので、資金繰りが12月や1月に窮することはないと存じます」
「あんさん、都合が悪くなると丁寧語になるな」
「べらんめぇでしゃべると失言ばかり。て、自分で言うか?(太郎のノリ突っ込み)」

「麻生太郎です。ええと、日本経済は全治3年。これからは内需を拡大する政策に切り替えないといけません」
「で、どないすんねん?」
「はい、3年後に消費税を導入します」
「増税してどないして需要を拡大できるんや?」
「私と一緒に皆さんがホテルのバーに通えば内需拡大できます」
「むちゃぶりやな」

 麻生太郎さん、こういうの「矛盾」というのね。


麻生太郎です。「矛盾」なんて故事知らんなあ。漫画に載ってた? 「口は災いの元」なら知ってるけど。

 けどさぁ、「医療費発言」くらいは言ってもいいんじゃないの。あれ、暴飲暴食等で健康管理せず、いたずらに医療費を無駄遣いしてる人向けの発言であって、なにもいま病気で苦しんでる人に「あんたの医療費までどうしてオレが払わなくちゃならんのよ」という意地悪発言ではないと思うよ。タメにする攻撃ですな。
 「揚げ足ばかりとりやがって我慢ならねえ。このバカ野郎!」って「バカ野郎解散」したらウケるんじゃないかな・・・あると思います!(天津木村)。