2009年01月13日NYダウを細かく見ると。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 新成人のイベント。今年は酔っぱらって式をめちゃめちゃにする諸君の映像が見られませんでした。残念です。いや、そうでもないか。
「あんなもん放送するな。つけあがるから」と、たぶん当局から報道機関にお達しがあったんでしょうな。でなけりゃ、テレビ局は「風物詩」として報道しますわな。
 まあ、元々、注目するほどのイベントでもないしね。彼らにしたって、報道してくんなきゃ暴れ甲斐がない。「暴れる」ということは「注目して」と同意語なんだからさ。無視されたら困るワケよ。

 で、こちらも暴れてます。無視しないでちょ。

 渡辺喜美元行革相が自民離党とか。同調者はいないものの、選挙直前になればどうなるかわかりません。当選してこその政治家。負けるとわかってさっさと引退するなら話は別ですが、負けても選挙に打って出るのが政治家というものでしょう。

 いざ選挙となれば、民主党が過半数を制してしまう勢いですけど、渡辺氏の視線は「ポスト民主党」を睨んでのことではないかな。「自民党が負ける」ことはすでに織り込み済み。ポイントは民主党分裂後の政界再編にある、と思うのです。そういう意味で自民離党は両睨みで「得策」です。

 さて、09年も3週目。いよいよ来週20日はオバマさんがホワイトハウスの新しい主となります。就任式のチケットは完売だとか。
 けど、マーケットではオバマ期待も一巡したのか、為替は1ドル90円を切る円高、NYダウは100ドル超の下げ、原油は30ドル台に突入、金価格も下落。つまり、全面安の展開です(ただし日本時間午前4時現在の数値)。

 さて、08年と09年3週めの株価=NYダウ30種を個別に見てみましょうか。

 08年を通じて株価が上り調子だった企業(銘柄)は2社のみ。すなわちウォルマートとマクドナルド。率にして6.6%です。

 前半、ブッシュがばらまいた「定額給付金」がこの2社にそのまま吸収されたということです。不況になれば安売り屋が繁盛する。これ、鉄則です。

 なんとかグライダー飛行を維持させた銘柄は、これまた2社のみ。クラフトフーズとシェブロン。これも率にして6.6%。
 ということは、あとの銘柄はすべて下落、暴落? そう、その通り。トホホです。

 09年になったらどうか? まだ始まったばかりですけどね、1社を除いて全負け。その1社って・・・GMですよ。オバマ頼みの「買い」が入ってるんでしょうな。
 まだダウ工業株30種に入ってたんですねえ。とっくに消えたと思ってました。いや、そうか、曲がりなりにも自動車産業は抜けないか。

 投資をされている方には常識ですけど、どの「種」が伸びる芽ががあるかどうか。米国の代表的な銘柄をチェックしておくとなかなか便利ですよね。
 オバマさんの方針演説が愉しみですけど、少なくともNYダウ30銘柄には「買い」はなさそうですな。次回はもっと広げて細かく見ていきましょう。