2009年01月21日「新しい責任の時代」

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 日本時間午前2時、ワシントン時間正午(前日の)、ちょい過ぎに(時間が押しちゃって)第44代米国大統領にバラク・オバマさん、副大統領にジョン・バイデンさんがそれぞれ就任しました。

 今日は朝から新聞もテレビもこの話題でもちきりでしょうな。
 ただし、この18分間の深夜ライブを放送してたNHK、TBS、フジの3放送局の成績は・・・フジの1人勝ちでしょう。

 というのも、フジはどうして事前に演説草稿を手に入れられたんかいな。これ不思議。つうか、ほかの2局はどうしてゲットできなかったの?
 もち、いずれの局も同時通訳してましたよ。けどさ、「字幕スーパー」入れてたのフジだけよ。しかも通訳よりも字幕のほうが早いとこがあちこちあったよね。よく聴いてるとわかるけど、オバマさんの演説よりもところどころ早かったでしょ? どして? どしてなの? おせえて。

 やっぱ、フジみたいに字幕スーパー入れてもらったほうがわかりやすいっしょ。映画みたいでさ。 

 ところで、就任演説は「Yes,We can.」は0、「change」は2回だけ。リンカーンやケネディを超える演説、期待してた人多いでしょうな。
 空振り? ま、選挙演説とはちがうんですから。アジる必要はありませんわな。それよりも淡々と世界の為政者を見据えていろいろ決意と注文をつけてましたね。

 内容的には、目新しいモノはありません。だれが大統領になっても同じことをいいそうです。
 ここまで世界中に不況を輸出したら、謙虚にならざるをえませんわな。米国の威信が地に落ちていることは言外に認めてました。
 革新的なチャレンジシップをみなが忘れていた。これからやるべきことは山積み。反省しつつも、やるべきことをやれば必ず再生するという決意満々でしたねえ。

 おそらくアクションプランはあるんでしょう。で、再生計画に基づいてがむしゃらに推し進めると思いますよ。

 米国の強みは、日本と異なり、大統領がやるといえば、行政組織が一体となってやり抜くことにあります。日本の場合は、政府がやるといっても官庁がなかなか動きません。サボタージュしますからね。あるいは水面下で消極的な倒閣運動を展開してたりしますからね。
 本気になれば米国はドカドカとウルトラCを繰り出してきますよ。即、電光石火の行動に移すでしょう。きっと麻生さん、すぐに呼び出されますよ。

 もう1つは諸外国との関係について言及してましたね。これ、短いスピーチの割にはかなり意識して挿入したみたい。

 個人的には、「The New Era of Resposibility」とかいう言葉が印象的でしたね(たしか言ってたと思うんだけど)。
 ふ〜ん、オバマさん、そう認識してるんだ。つうことは、多極化の時代に突入かい? 自衛の時代? 自主独立の時代? 日本も米国の核の傘の中でのうのうと生きられると思うなよ、とも深読みできるんですけどね。

 しかし、新大統領就任を尻目に、NYダウはガンガン落ちとります。日本時間3時半の段階で190ドルの下落。いつものように結局は元に戻して少しくらいプラスになるんやろか。それとも8000ドル切るんかいな。ECB・カナダ中銀の利下げ、バンカメの公的支援が効いてますなあ。