2009年02月02日人員過剰時代の人員不足
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
2月ですねえ。決算が近づいて参りましたねえ。
日本を代表するメーカーが総崩れ。今回ばかりはどうしようもないでしょう。最悪を予想してたのにもっと悪化する企業。ちっとはマシだった企業。いずれにしても大変な時代ですよ。
オバマさん、いよいよ金融政策を発表するとか。「2日新甫は荒れる」という言葉が相場の世界にあります。今月も来月も2日新甫なのよね。1日が日曜日だもん。金も含めて荒れそうですなあ。
さて、昨日の日曜日、久しぶりに映画館に行ってきましたよ。今月末、講談社から出版すんだけど、最終チェックが予想よりも早く終了。チャンス。で、3本観ちゃいました。「禅」「20世紀少年」「レボリューショナリー・ロード」。ま、近々、中身のご紹介をしたいと思いますけど、「禅」。期待してたよりもえがったです。
この原作者は大谷哲夫さん。駒澤大学総長なのよ。いまなにかと大変な大学ですな。で、大谷先生は四谷の小さなお寺の住職さん。
変なご縁があって、実はこの人との共著を版元から依頼されてたんですよ。奇妙でしょ? でも、大谷先生は大谷先生、私は私。それぞれが好きなように書いた方がいいと断ったわけ。それが正解でしたな。
さてと、いま、派遣切りが相変わらず進んで止まりません。米国など、大企業が決算日に1日で7万人リストラしちゃうし、ユーロ諸国は08年に120万人の首切り。
で、日本は3月までに12万人の失職とか。
詳しくは、この水曜日に更新される日経Web「社長の愛した数式」に書きましたけど、この問題の解決には時間がかかりますよお。
ポイントだけ記すと、いまの日本は少子化によって「人員不足時代」なんですよ。だから、労働力が不足してるの。
にもかかわらず、なぜ職がないのか? それは「求められる人」を「求められる職場」にスムーズに移し替えるためのパイプがないからです。いや、あってもあまりの集中豪雨でパイプから水が溢れちゃってる、という状態でしょう。
9.15のリーマンショック以来、製造業は人員過剰状態になっちゃった。けど、サービス業は恒常的に人員不足なのよ。昔から、そしていまでもね。
でも、スーパーや百貨店も売上激減。利益激減。これから希望退職者を募るんでしょ? たしかに。けどね、やっぱりまだまだ人員不足の業界ってのがあるんですよ。
たとえば、タクシー業界。ここもね、ずっと人員不足時代が続いてるんです。ノドから手が出るほど人が欲しい。で、派遣切りで失職してる人をいま、片っ端から採用してます。行政も補助金を出して応援してるほど。
免許は? 普通免許さえあれば、タクシー業務に必須の二種免許は会社の費用でとらせてくれます。なによりも、採用と同時に給料が支払われるからね。
住処はどうなの? はい、ご安心を。タクシー業界ってのは、営業車の駐車スペース、仮眠室、風呂・シャワーの3つを設置することが法律で義務づけられてるんです。つまり、採用してもらったら、最悪、仮眠室で寝泊まりしちゃえばいいのよ。
もち、会社は「給料払ってるんだから、翌月にはアパート借りろよ」というでしょうけどね。寝るだけでいいんだから超安いアパート借りればいいじゃん。
タクシー業界も不景気というけど、正社員にはなれるし、派遣の収入よりも稼げるチャンスは大ありですよ。製造業は時間給で頭打ちだけど、こっちはやる気さえあればいくらでも稼げるんだからね。
実はタクシー業界が欲しいのは、こういうハングリーな人たちなのね。
そこで困ったことも起きてるわけ。60代の運転手さんもかなりいるんだけど、こういう人たちが肩叩きにあってるのよ。道もよく知ってるんだけど、やっぱ若い頃みたいに無理が利かないでしょ。
会社としては、ガンガン稼いでもらいたい。で、「あんたたち、年金もらえるでしょ?」ってなことで静かに世代交代が進んでるんです。
行政としては、失業保険等の継続的なコストを払うよりも、たとえ企業に補助金を出しても、正社員として生活の糧を得て、税金を払う立場になってもらうほうがベターなわけです。恒産あれば恒心ありっていうもんね。
もち、タクシー乗るたびに「新米で道わかんないす」と言われることがあるかもしれないけどさ。「おまえプロだろ!」と威張らず、そこはまあお互い様ということで。
日本を代表するメーカーが総崩れ。今回ばかりはどうしようもないでしょう。最悪を予想してたのにもっと悪化する企業。ちっとはマシだった企業。いずれにしても大変な時代ですよ。
オバマさん、いよいよ金融政策を発表するとか。「2日新甫は荒れる」という言葉が相場の世界にあります。今月も来月も2日新甫なのよね。1日が日曜日だもん。金も含めて荒れそうですなあ。
さて、昨日の日曜日、久しぶりに映画館に行ってきましたよ。今月末、講談社から出版すんだけど、最終チェックが予想よりも早く終了。チャンス。で、3本観ちゃいました。「禅」「20世紀少年」「レボリューショナリー・ロード」。ま、近々、中身のご紹介をしたいと思いますけど、「禅」。期待してたよりもえがったです。
この原作者は大谷哲夫さん。駒澤大学総長なのよ。いまなにかと大変な大学ですな。で、大谷先生は四谷の小さなお寺の住職さん。
変なご縁があって、実はこの人との共著を版元から依頼されてたんですよ。奇妙でしょ? でも、大谷先生は大谷先生、私は私。それぞれが好きなように書いた方がいいと断ったわけ。それが正解でしたな。
さてと、いま、派遣切りが相変わらず進んで止まりません。米国など、大企業が決算日に1日で7万人リストラしちゃうし、ユーロ諸国は08年に120万人の首切り。
で、日本は3月までに12万人の失職とか。
詳しくは、この水曜日に更新される日経Web「社長の愛した数式」に書きましたけど、この問題の解決には時間がかかりますよお。
ポイントだけ記すと、いまの日本は少子化によって「人員不足時代」なんですよ。だから、労働力が不足してるの。
にもかかわらず、なぜ職がないのか? それは「求められる人」を「求められる職場」にスムーズに移し替えるためのパイプがないからです。いや、あってもあまりの集中豪雨でパイプから水が溢れちゃってる、という状態でしょう。
9.15のリーマンショック以来、製造業は人員過剰状態になっちゃった。けど、サービス業は恒常的に人員不足なのよ。昔から、そしていまでもね。
でも、スーパーや百貨店も売上激減。利益激減。これから希望退職者を募るんでしょ? たしかに。けどね、やっぱりまだまだ人員不足の業界ってのがあるんですよ。
たとえば、タクシー業界。ここもね、ずっと人員不足時代が続いてるんです。ノドから手が出るほど人が欲しい。で、派遣切りで失職してる人をいま、片っ端から採用してます。行政も補助金を出して応援してるほど。
免許は? 普通免許さえあれば、タクシー業務に必須の二種免許は会社の費用でとらせてくれます。なによりも、採用と同時に給料が支払われるからね。
住処はどうなの? はい、ご安心を。タクシー業界ってのは、営業車の駐車スペース、仮眠室、風呂・シャワーの3つを設置することが法律で義務づけられてるんです。つまり、採用してもらったら、最悪、仮眠室で寝泊まりしちゃえばいいのよ。
もち、会社は「給料払ってるんだから、翌月にはアパート借りろよ」というでしょうけどね。寝るだけでいいんだから超安いアパート借りればいいじゃん。
タクシー業界も不景気というけど、正社員にはなれるし、派遣の収入よりも稼げるチャンスは大ありですよ。製造業は時間給で頭打ちだけど、こっちはやる気さえあればいくらでも稼げるんだからね。
実はタクシー業界が欲しいのは、こういうハングリーな人たちなのね。
そこで困ったことも起きてるわけ。60代の運転手さんもかなりいるんだけど、こういう人たちが肩叩きにあってるのよ。道もよく知ってるんだけど、やっぱ若い頃みたいに無理が利かないでしょ。
会社としては、ガンガン稼いでもらいたい。で、「あんたたち、年金もらえるでしょ?」ってなことで静かに世代交代が進んでるんです。
行政としては、失業保険等の継続的なコストを払うよりも、たとえ企業に補助金を出しても、正社員として生活の糧を得て、税金を払う立場になってもらうほうがベターなわけです。恒産あれば恒心ありっていうもんね。
もち、タクシー乗るたびに「新米で道わかんないす」と言われることがあるかもしれないけどさ。「おまえプロだろ!」と威張らず、そこはまあお互い様ということで。