2009年03月10日「ベンチャー政党」勃興の大チャンス!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 日経平均株価の下落が止まりませんなあ。26年5カ月ぶりの安値だとか。
 覚えてますか? 当時の総理大臣。なんと鈴木善幸さんですよ。
 そうそう、大平正芳総理が在任中に亡くなられ、伊東正義官房長官がひと月だけ臨時総理に就任。その後、自民党の総務会長を歴任していた鈴木さんが総理となったわけですね。この後が中曽根さん、竹下さん・・・と続くわけです。

 NYダウもまたまた80ドル以上下落してますけど、ま、少々円安ですから、本日の日経平均はあまり動かないのでないかなと思いますけどね。

 さてさて、政治がきなくさくなってきましたな。なんでもありですな、こうなると。
 昨年中頃から、水面下ではジャブの撃ち合いが頻発してました。つまり、お互いのスポンサーをねらい打ちした「代理戦争」ですね。とばっちりを受けた企業がいくつもありますよ。
「あっ、こんな事件、今頃、新聞にすっぱ抜かれてやんの。○○党は困るぞお」
 この応酬がいくつもありましたよね。

 で、極めつけは今回の小沢さんの公設秘書逮捕。事務方の官房副長官(元警察庁長官)は「記憶にない」を連発してますけど、こんなんで警察はやっていけるんでしょうか。被疑者から「記憶にない」「あなたの聞いた話と私の発言には食い違いがあります」「ま、その件でやり合うつもりはありませんけど」な〜んていわれたらどうすんだろ?

 甲乙ではなく丙丁つけがたい泥仕合ですけど、漁夫の利はどうか?
 たぶん、いま総選挙したら、共産党がいちばん伸びるのではないかしらん。なんつっても「蟹工船」の大ヒット。派遣切り、正社員切りの最後の砦。資金的にはサラ金の「過払い金返金」の収入・・・。全国で候補者を立ててそこそこ善戦すんじゃないかな。

 共産党と2大政党の候補者のちがいがどこにあるか?
 2代目がいないことよ。もし本格的に共産党が選挙に勝ちたいなら、自民党・民主党の逆張りで選挙を戦うこと。具体的には次の通り。

1「わが党には2代目の候補者はいません!」というスローガンをポスターに書き入れる。
2「政党助成金を受け取っていません」ともっとアピールする。知らない人が多いからね。で、「この助成金を福祉に回します!」といわなきゃ。もらわないのは自分たちの勝手な美学。その浄財を喉から手が出るほど必要とする人たちがいるのよ。その配分を公表したらいいのよ、新聞とかテレビCMでね。
3「天下り」を根絶させます。監視します。お任せあれ。
4公明党・創価学会レベルの「普及活動」をしなきゃ。つまり、内側に向くのではなく外側に向けた活動よ。これはいろんな方法がありますよ。
5なにより野党と是々非々で政策協定を結ばないとあきまへん。孤高の存在になったらあかんねん。「人民の中に(ナロードニキ。古いね)」という意味は、政党間でも同じ。政党政治の中で浮いてるところが有権者には信頼を損ねてるわけ。ここに気づかないとあかんわな。

 共産党同様、手垢のついていない「ベンチャー政党」が勃興・進出するチャンス到来でもあります。ただしバラバラでは話になりません。泡沫候補扱いされるだけだからね。連帯しなくちゃ、ネットワーク化しなくちゃ。

 こうみると、今回の泥仕合で小沢さんが描いてきた「2大政党制」の構造は根底から吹っ飛ぶかもしれませんな。
 2大政党といっても、元をただせばみな自民党じゃん。それも竹下派創政会の分裂でしょ。それに賞味期限切れの社会党がくっついて民主党になっただけの話だもんなあ。なんつうか、政党という表紙は変わったけど、中身は同じということね。

 たとえばの話、有名企業の30代のビジネスパースンたちが一斉に会社を辞めて(休職でもいいけど)政党を作ってみたらどやろ。スローガンは「歳費不要」「1期限り」「素人だからできる政治」なんてね。この30代というのがポイントでね。かつての新自由クラブ、日本新党くらいの風が吹くかもよ。