2009年06月26日「漫才」 ビートたけし著 新潮社 1490円
昨日木曜日は午後から新宿で3つの打ち合わせ。それからパーチー。
『朝4時起きの仕事術』(プレジデント社)をお読みの方はご存じの通り、私ゃ、朝4時起きなのね。で、午前中はもっぱら執筆。午後は打ち合わせとか会議(同じか)。講演とかセミナーなんかも午後。で、夕方からは気分転換のためにまた人に会う。
午後1発目は、日経+電通のタイアップ企画で、WEB上で対談することになり、そのためのブリーフィングだとか。いきなり本番でもいいんだけどね。どうせ準備なんかしないんだから。
2発目は、4月末につきあいのある出版社の役員が退職したものの、先週、これまたつきあいのある出版社の役員に就任。挨拶というか、ま、仕事の話ですな。この版元、どちらの経営トップもよく知ってるからね。ちと複雑な気持ち。
転職(というのかな、やっぱ)先の社長とはこの前、中国語講座(早い話が「あさすずめ」のことなんだけど)で一緒。この人、下手の横好き。「あの社長は人情家だからいいよ」と話しておいた。
3発目は人生相談というか、仕事の相談というか、転職の相談。ほとんど「新宿の母」ですな。「迷ってるのはどちらでもいいから。鉛筆転がして決めたら?」といい加減なこと言っちゃった。
けど、本質はそうだと思う。損得とか善悪がはっきりしてたら迷わないもんね。でしょ?
4発目はスコーレ家庭教育振興協会の28周年パーチー。このパーチー、できるだけ欠かさず参加してるんです。というのも、古い古い友人、知人に会えるからね。20代半ばからお世話になってる諸先輩方も必ず来るからね。主宰するキーマンネットワークで、仕事で、旅行で、飲み会で、カラオケで、もういろんな機会で会った人たち。
いました、いました。100人くらいいるんだけど、青木孝(弁護士・50音順敬称略・以下同)、青木匡光(ヒューマンハーバー主宰)、上田正臣(経営ゼミナール名誉代表)、加藤純一(文明論)川上貴光(川上企画代表)、神崎夢風(日本食医食協会代表理事)、友寄英哲(円周率記憶ギネス保持者)、永嶋久子(資生堂学園前校長)、坂東眞理子(昭和女子大学長)、安田暎胤(薬師寺貫主)さんなど、たくさんたくさん。たっぷり話ができました。
新宿は正直、久しぶり。呑むのはたいてい地元の横浜だもん。せいぜい出張って銀座かな。1カ月のお小遣い握りしめて行くんだよ。
もちろん、ここまで来たら紀伊国屋書店本店で買い出しは忘れません。いやあ、やっぱ横浜の本屋さんとはぜんぜん違う。品揃えがぜんぜんちゃうねん。また、アマゾンではとてもヒットしそうにない本との出会いもたくさん。気づいたら30冊以上買い込んじゃいました(しばらくランチ抜くしかないな)。
いつものようにカードで払って、ぜ〜んぶ宅配。1冊だけ帰りの電車で読むんでゲット。
これが本書。しっかし困りました。車内で吹き出しちゃうんだもの。ずっとニヤニヤしてるから、きっと怪しい人物と思われてただろうな。混んでるのに私の周囲だけ人いなかったもん。
いまの漫才しか知らない人には実に過激。けど、昔のツービートを知ってる人には、懐かしさいっぱいだろうね。懐かしいのに古くない。いや、いまでも十分、トップに君臨できる。もう桁違いのおかしさでっせ。
全編、漫才の台本そのまんま。超ロング紙上「ザ・マンザイ」でっせ。
たけし 「今日は松竹演芸場超満員でありがとうございます」
きよし 「えーと。1人2人、おい5人しかいないぞ」
たけし 「数えるんじゃないよ。お客は5人くらいがいいんです」
きよし 「ぜいたく言っちゃいけません」
たけし 「満員だったら、火つけたらみんなパンツ脱いで焼け死んじゃうんですから」
きよし 「よしなさい。大阪のビデオボックスじゃないんだから」
たけし 「5人くらいなら2人ですみます」
きよし 「みんな助けなさい。まあ2人でも入ってくれれば嬉しいんですけどね」
たけし 「この前若い男と女が入ってきて、だれもいないんで2階席上がってコーマンやってたんです」
きよし 「犬じゃないんだから」
たけし 「どうしてそんなに冷静なの? いるんだよ、おまえみたいに場の読めないヤツ」
きよし 「なにが?」
たけし 「ソープ行って、病気あるか?って聞いたり、男に貢いでんのか?とか、親はこのこと知ってるのか?とか、客とヤッてイッたことあんのか?とか、まけてくれって聞いちゃうヤツ」
きよし 「やめなさい。ここの支配人怖いぞ」
たけし 「ここの支配人、元ヤクザで左手の指つめてるんです」
きよし 「そんなことないよ」
たけし 「バカヤロー。おまえ知らないんだよ。支配人泳ぐと曲がっちゃうよ。昔、オリンピックでタッチの差で負けたんですから」
きよし 「出てないよ」
たけし 「あっ、パラリンピックか」
きよし 「やめなさいって」
たけし 「俺なんかよくおふくろに、爪かむとあの人みたいになっちゃうよって言われたんです」
きよし 「言うわけないだろ」
たけし 「しかし、最近お客がいなくなりました。全盛期なんか、毎日行列ですからね。エノケンさんが出たときなんか行列の最後尾が青森ですよ」
きよし 「そんな並んでるわけないだろ」
たけし 「この劇場古いんですよ。遣唐使の送別会、ここでやったことあるんですから」
きよし 「時代がちがうだろ! むちゃくちゃだな」
たけし 「ここの劇場のいちばんいいところはトイレです」
きよし 「そうか?」
たけし 「小便するとちゃんとハエがチンポの先に止まって拭いてくれるんです」
きよし 「あるわけないだろ」
たけし 「昔、マクドナルドの社長に招待されて、スナックで熱い封筒もらってね・・・」
きよし 「金か?」
たけし 「300万くらい入ってると思って便所に行って開けたんだよ。したらよ、ビックマックの優待券が100枚入ってた。俺は泣いたぞ」
きよし 「泣くなよ、ありがたく受け取りなさい」
たけし 「おまえはどうしてそうセコイんだ? 社長だったら500万くらいくれて、ホテルにパンパン用意してるからヤッて帰んなぐらい言うぞ」
きよし 「言うわけないだろ」
たけし 「しかしフジテレビの軽部はチンポでかそうだな」
きよし 「いきなりなんだよ」
とまあ、こんな話がマシンガンのごとく続くわけ。気分を害したら、クレームは新潮社のほうにお願いしますよ。
私? もうたまりまへんなあ。お嫌いですか? お好きです。
けどさ、今日のブログは2つにわけた方が良かったかな。ま、いいか。400円高。
『朝4時起きの仕事術』(プレジデント社)をお読みの方はご存じの通り、私ゃ、朝4時起きなのね。で、午前中はもっぱら執筆。午後は打ち合わせとか会議(同じか)。講演とかセミナーなんかも午後。で、夕方からは気分転換のためにまた人に会う。
午後1発目は、日経+電通のタイアップ企画で、WEB上で対談することになり、そのためのブリーフィングだとか。いきなり本番でもいいんだけどね。どうせ準備なんかしないんだから。
2発目は、4月末につきあいのある出版社の役員が退職したものの、先週、これまたつきあいのある出版社の役員に就任。挨拶というか、ま、仕事の話ですな。この版元、どちらの経営トップもよく知ってるからね。ちと複雑な気持ち。
転職(というのかな、やっぱ)先の社長とはこの前、中国語講座(早い話が「あさすずめ」のことなんだけど)で一緒。この人、下手の横好き。「あの社長は人情家だからいいよ」と話しておいた。
3発目は人生相談というか、仕事の相談というか、転職の相談。ほとんど「新宿の母」ですな。「迷ってるのはどちらでもいいから。鉛筆転がして決めたら?」といい加減なこと言っちゃった。
けど、本質はそうだと思う。損得とか善悪がはっきりしてたら迷わないもんね。でしょ?
4発目はスコーレ家庭教育振興協会の28周年パーチー。このパーチー、できるだけ欠かさず参加してるんです。というのも、古い古い友人、知人に会えるからね。20代半ばからお世話になってる諸先輩方も必ず来るからね。主宰するキーマンネットワークで、仕事で、旅行で、飲み会で、カラオケで、もういろんな機会で会った人たち。
いました、いました。100人くらいいるんだけど、青木孝(弁護士・50音順敬称略・以下同)、青木匡光(ヒューマンハーバー主宰)、上田正臣(経営ゼミナール名誉代表)、加藤純一(文明論)川上貴光(川上企画代表)、神崎夢風(日本食医食協会代表理事)、友寄英哲(円周率記憶ギネス保持者)、永嶋久子(資生堂学園前校長)、坂東眞理子(昭和女子大学長)、安田暎胤(薬師寺貫主)さんなど、たくさんたくさん。たっぷり話ができました。
新宿は正直、久しぶり。呑むのはたいてい地元の横浜だもん。せいぜい出張って銀座かな。1カ月のお小遣い握りしめて行くんだよ。
もちろん、ここまで来たら紀伊国屋書店本店で買い出しは忘れません。いやあ、やっぱ横浜の本屋さんとはぜんぜん違う。品揃えがぜんぜんちゃうねん。また、アマゾンではとてもヒットしそうにない本との出会いもたくさん。気づいたら30冊以上買い込んじゃいました(しばらくランチ抜くしかないな)。
いつものようにカードで払って、ぜ〜んぶ宅配。1冊だけ帰りの電車で読むんでゲット。
これが本書。しっかし困りました。車内で吹き出しちゃうんだもの。ずっとニヤニヤしてるから、きっと怪しい人物と思われてただろうな。混んでるのに私の周囲だけ人いなかったもん。
いまの漫才しか知らない人には実に過激。けど、昔のツービートを知ってる人には、懐かしさいっぱいだろうね。懐かしいのに古くない。いや、いまでも十分、トップに君臨できる。もう桁違いのおかしさでっせ。
全編、漫才の台本そのまんま。超ロング紙上「ザ・マンザイ」でっせ。
たけし 「今日は松竹演芸場超満員でありがとうございます」
きよし 「えーと。1人2人、おい5人しかいないぞ」
たけし 「数えるんじゃないよ。お客は5人くらいがいいんです」
きよし 「ぜいたく言っちゃいけません」
たけし 「満員だったら、火つけたらみんなパンツ脱いで焼け死んじゃうんですから」
きよし 「よしなさい。大阪のビデオボックスじゃないんだから」
たけし 「5人くらいなら2人ですみます」
きよし 「みんな助けなさい。まあ2人でも入ってくれれば嬉しいんですけどね」
たけし 「この前若い男と女が入ってきて、だれもいないんで2階席上がってコーマンやってたんです」
きよし 「犬じゃないんだから」
たけし 「どうしてそんなに冷静なの? いるんだよ、おまえみたいに場の読めないヤツ」
きよし 「なにが?」
たけし 「ソープ行って、病気あるか?って聞いたり、男に貢いでんのか?とか、親はこのこと知ってるのか?とか、客とヤッてイッたことあんのか?とか、まけてくれって聞いちゃうヤツ」
きよし 「やめなさい。ここの支配人怖いぞ」
たけし 「ここの支配人、元ヤクザで左手の指つめてるんです」
きよし 「そんなことないよ」
たけし 「バカヤロー。おまえ知らないんだよ。支配人泳ぐと曲がっちゃうよ。昔、オリンピックでタッチの差で負けたんですから」
きよし 「出てないよ」
たけし 「あっ、パラリンピックか」
きよし 「やめなさいって」
たけし 「俺なんかよくおふくろに、爪かむとあの人みたいになっちゃうよって言われたんです」
きよし 「言うわけないだろ」
たけし 「しかし、最近お客がいなくなりました。全盛期なんか、毎日行列ですからね。エノケンさんが出たときなんか行列の最後尾が青森ですよ」
きよし 「そんな並んでるわけないだろ」
たけし 「この劇場古いんですよ。遣唐使の送別会、ここでやったことあるんですから」
きよし 「時代がちがうだろ! むちゃくちゃだな」
たけし 「ここの劇場のいちばんいいところはトイレです」
きよし 「そうか?」
たけし 「小便するとちゃんとハエがチンポの先に止まって拭いてくれるんです」
きよし 「あるわけないだろ」
たけし 「昔、マクドナルドの社長に招待されて、スナックで熱い封筒もらってね・・・」
きよし 「金か?」
たけし 「300万くらい入ってると思って便所に行って開けたんだよ。したらよ、ビックマックの優待券が100枚入ってた。俺は泣いたぞ」
きよし 「泣くなよ、ありがたく受け取りなさい」
たけし 「おまえはどうしてそうセコイんだ? 社長だったら500万くらいくれて、ホテルにパンパン用意してるからヤッて帰んなぐらい言うぞ」
きよし 「言うわけないだろ」
たけし 「しかしフジテレビの軽部はチンポでかそうだな」
きよし 「いきなりなんだよ」
とまあ、こんな話がマシンガンのごとく続くわけ。気分を害したら、クレームは新潮社のほうにお願いしますよ。
私? もうたまりまへんなあ。お嫌いですか? お好きです。
けどさ、今日のブログは2つにわけた方が良かったかな。ま、いいか。400円高。