2009年10月15日「新版 鳩山家の勉強法−−五代全員東大現役合格の秘密」  多湖輝編 ごま書房 1260円 

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 新総理の鳩山さん。資産も地検に徹底的に調べられてるようで大変ですな。
 「故人献金」とかマスコミはうまいコピーを考えるものですけど、なにも他人の金をちょろまかしたわけじゃなし、脱税したわけじゃなし、どうも、「自民党=旧体制」べったりの捜査のような気がしてなりませんな。

たぶん、検察という財務省以上に典型的な官僚機構も、新政権から探られては困ることをいっぱい抱えてるんでしょうな。

 「わたしの資産はお金なんかじゃありません。ここです、ここ」
 そういって、自分のおつむを指さしたらいいのに。

 彼の家系は、さかのぼること、5代連続東大現役合格。ま、お勉強がとってもできる血統なんです。

 お兄さんの由起夫さんはそうでもないけど(都立高校卒。ただし学校群制度時代、つまり、勉強ができた頃の都立校)、弟の邦夫さんはたしか開成中・高ずっといちばん後ろの席だったはず。あそこ、席は成績順で、いちばん後ろはトップということ。この席に座ることを「天下をとる」と言います。
 東大時代、同窓の舛添さん(衆院議員・元東大助教授)はどうしても邦夫さんを抜けなくて悔しがったとか。

 さて、元首相の鳩山一郎、そして由紀夫・邦夫兄弟を輩出した鳩山家の勉強法とはなにか? かなり具体的なのよ、これが。で、知らず知らずのうちに私も仕事で使ってるスキルがちらほら。
 やっぱ、仕事も試験も「問題解決」がキモだから、鍛え方は同じなのよね。

 この秀才一家の勉強法の一端をかいま見るだけでもなにかしら、得るものはあるのではないかしらん。ま、それはあとで具体的にご紹介することにして・・・。

 さて、人生は勉強の連続ですよね。別に偏差値秀才を作ることになんの意義も見いだしませんが、学生時代もビジネスパースン、経営者になっても、いちばん重要なことは、「問題」を解くことにあるんですね。
それは必ず正解がある受験問題から、はたして正解があるのかないのかわからない世界、すなわち、政治や経済、あるいはビジネスや人間関係といった世界の問題まで、解くことが重要なんですね。
 
 だからこそ、本当の勉強は学校を卒業してから始まるのではないでしょうか。

 かつて、戦後、短期間で日本経済が驚異的な復活を遂げました。これを訝しがった英米政府がミッションを来日させて日本の学習システム、勉強システムを徹底的に研究させたことがあります。
 なにしろ、資源もない、技術もない、そんな国が奇跡を起こしたわけです。秘密はきっと教育システムにあるにちがいない。そう考えた彼らは、幼稚園から大学院にいたるまで、徹底的に研究したわけですね。

 で、結果はどうだったのか・・・この続きはこちらからどうぞ。