2009年11月18日「しがみつかない生き方」 香山リカ著 幻冬舎 777円
♪幸せってなんだっけなんだっけ♪
こんなCMがリバイバルしてますね。
著者はテレビでお馴染みの精神科医です。つねづね的確な論評をする方だな、と注目しておりました。
「ふつうの幸せ」が最大の幸福だ、と多くの人々が感じ始めてきた、と著者は指摘しています。平凡で穏やかに暮らせることが「ふつうの幸せ」です。これこそ、最大の幸福だ、というわけです。
ふつうの幸せがどうして手に入らないのか? 1980年代から2002年頃までと、それ以降とでは少しちがうと著者は指摘します。
90年代、診察室を訪れる人たちは、主観的な幸福と客観的な幸福との間にずれがありました。客観的には十分幸福で、「ふつうの幸せ」であっても、「本来もっと幸福であるはずだ」と苦しむ。その理由は、「自分は特別な人間だ」という自己愛がベースにあったんです。
このタイプの憧れは松田聖子さんでした。アイドル、アメリカ進出、名声と収入、恋人たちと夫、娘、美貌と若さ、とにかく欲しいものをどん欲なまでに追い求める・・・こういう女性を目の当たりにしていると、ふつうに会社に行ってふつうに結婚して、という生活が色あせて見えてしまう。
で、なにかをやろうとする。ところが、そのなにかが見つからない。そこで、自己啓発セミナー等々に通い出す。
この成功意欲、成長意欲が大きなモチベーションになるのも事実。ですが、成功をみごとつかめる人はやはりレアケースなわけです。
「こんなに努力してるのにどうして幸せになれないのか?」
それにはこんな理由がありました・・・続きはこちらでお楽しみください。
こんなCMがリバイバルしてますね。
著者はテレビでお馴染みの精神科医です。つねづね的確な論評をする方だな、と注目しておりました。
「ふつうの幸せ」が最大の幸福だ、と多くの人々が感じ始めてきた、と著者は指摘しています。平凡で穏やかに暮らせることが「ふつうの幸せ」です。これこそ、最大の幸福だ、というわけです。
ふつうの幸せがどうして手に入らないのか? 1980年代から2002年頃までと、それ以降とでは少しちがうと著者は指摘します。
90年代、診察室を訪れる人たちは、主観的な幸福と客観的な幸福との間にずれがありました。客観的には十分幸福で、「ふつうの幸せ」であっても、「本来もっと幸福であるはずだ」と苦しむ。その理由は、「自分は特別な人間だ」という自己愛がベースにあったんです。
このタイプの憧れは松田聖子さんでした。アイドル、アメリカ進出、名声と収入、恋人たちと夫、娘、美貌と若さ、とにかく欲しいものをどん欲なまでに追い求める・・・こういう女性を目の当たりにしていると、ふつうに会社に行ってふつうに結婚して、という生活が色あせて見えてしまう。
で、なにかをやろうとする。ところが、そのなにかが見つからない。そこで、自己啓発セミナー等々に通い出す。
この成功意欲、成長意欲が大きなモチベーションになるのも事実。ですが、成功をみごとつかめる人はやはりレアケースなわけです。
「こんなに努力してるのにどうして幸せになれないのか?」
それにはこんな理由がありました・・・続きはこちらでお楽しみください。