2009年12月18日「プロフェッショナル」という意味
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
日本人初のMVPに選ばれたニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手が移籍することになりましたね。
今度はロサンゼルスです。エンゼルスですね。以前長谷川滋利投手が所属してたチームですね。
ロスアンゼルスはスペイン語で「エンゼル」のことですから、いわば、エンゼルス・エンゼルス(オブ・アナハイム)ってことですか。
ま、おかげで、イチロー選手率いるシアトル・マリナースとの対戦ゲームもたくさん見られそうです。ディズニーランドもあるから、この不況下、ロス詣での日本人観光客は増えるかもしれません。
ま、それはいいとして。野球にしても、Jリーガー、相撲にしても、プロの世界は「選手寿命」が極端に短いですな。野村克也さんの台詞じゃないけど、「やめてからのほうが人生は長い」というのは真実です。
しかも、かなり長いんですよね。横浜から西武に移籍した工藤投手なんて例外中の例外。あの人、まだ現役ですからね。レアケースですよ。たいていはあっという間に「花」の時期が終わります。セミみたいなもんです。
ドラフト会議で上位指名されても活躍できるかどうかはわかりません。
もちろん逆も言えますけどね。イチロー選手にしても、希望球団でもないチームで、しかもドラフト4位でしょ。いい方の例外ですよね。
でも現実は厳しくて、圧倒的多数はプロになれてもすぐに消えるんです。チームの登録人数が決められてますからね。新陳代謝せざるを得ません。草野球とは違うんですよ。
「いろいろ考えてやっぱりプロは諦めた」という人もたくさんいるでしょうね。
中学受験をきっかけにやめた。高校卒業時にやめた。就職するときにやめた・・・人生の選択ですよね。
「プロの世界に入る」ということはその他の選択肢をすべて捨てる、ということなのかもしれません。「これで一生食べていく」「人生棒に振ってもかまわない」・・・という覚悟をする。これはすごいことですよ。
ところで、彼に(彼女に)覚悟させた動機はなんでしょうか?
やっぱり「好きだから」という要因がダントツでしょう。「(そこそこ)自信があるから」という理由もあるでしょう。
で、忘れてならないことは、「これしかないから」という理由ですね。やめどきを逸してしまった。気づいたら野球しか知らない、野球しかできない、いまさらほかになにもない・・・という現実も厳然としてあるでしょうね。
物心つく頃にはすでに野球を始めていて、迷い無く小中高と野球漬けの青春をおくって、六大学野球で活躍したりしなかったり、いろいろあってついにプロの門を叩く。
希望いっぱい、夢いっぱい。少し怖さを感じながら入団するわけですね。
いつも彼らがすごいなと感じるのは、この若さで大きなリスクと引き替えの野球人生を選択したこと・・・です。その「勇気」に対してです。
素質、技術、能力云々という以前に、この「リスク」を取るという姿勢がなによりもプロフェッショナルの資格なんだ、とわたしは思うんです。
このリスクですけど、どんな一流選手になってもついてまわります。いや、一流であればあるほど大きくなるんですね。
王貞治さんが現役時代、あれだけホームランを量産するんだからさぞや野球が面白いでしょうね、と訊いたことがあります。すると、「いままで1度も面白いと思ったことがないと」答えてました。
打たなければファンを裏切りチームに迷惑をかける・・・こんなリスクに押し潰されそうになる。
一流選手ほどスランプが多いです。リスクと闘っているからですね。二流、三流にスランプなどありません。リスクがないからです。
リスクあればこそのプロフェッショナル。リスクがなければ? 休日にワイワイガヤガヤを愉しんでる草野球ですよ。
怖さを知ってこそ本物。昔、幸之助さんがそんなことを言ってましたよ。
さて、本日の「中島孝志の 聴く!通勤快読」は『2010年日本経済 二番底不況へ突入する!』(高橋乗宣・浜のり子著・東洋経済新報社)です。このコンビですからそんなに甘い内容ではありません。けど、これは読んどかんとあきまへんな・・・詳しくはこちらにどうぞ。読んでから聴くか、聴いてから読むか。「中島孝志の 聴く!通勤快読」をクリックしてください。
今度はロサンゼルスです。エンゼルスですね。以前長谷川滋利投手が所属してたチームですね。
ロスアンゼルスはスペイン語で「エンゼル」のことですから、いわば、エンゼルス・エンゼルス(オブ・アナハイム)ってことですか。
ま、おかげで、イチロー選手率いるシアトル・マリナースとの対戦ゲームもたくさん見られそうです。ディズニーランドもあるから、この不況下、ロス詣での日本人観光客は増えるかもしれません。
ま、それはいいとして。野球にしても、Jリーガー、相撲にしても、プロの世界は「選手寿命」が極端に短いですな。野村克也さんの台詞じゃないけど、「やめてからのほうが人生は長い」というのは真実です。
しかも、かなり長いんですよね。横浜から西武に移籍した工藤投手なんて例外中の例外。あの人、まだ現役ですからね。レアケースですよ。たいていはあっという間に「花」の時期が終わります。セミみたいなもんです。
ドラフト会議で上位指名されても活躍できるかどうかはわかりません。
もちろん逆も言えますけどね。イチロー選手にしても、希望球団でもないチームで、しかもドラフト4位でしょ。いい方の例外ですよね。
でも現実は厳しくて、圧倒的多数はプロになれてもすぐに消えるんです。チームの登録人数が決められてますからね。新陳代謝せざるを得ません。草野球とは違うんですよ。
「いろいろ考えてやっぱりプロは諦めた」という人もたくさんいるでしょうね。
中学受験をきっかけにやめた。高校卒業時にやめた。就職するときにやめた・・・人生の選択ですよね。
「プロの世界に入る」ということはその他の選択肢をすべて捨てる、ということなのかもしれません。「これで一生食べていく」「人生棒に振ってもかまわない」・・・という覚悟をする。これはすごいことですよ。
ところで、彼に(彼女に)覚悟させた動機はなんでしょうか?
やっぱり「好きだから」という要因がダントツでしょう。「(そこそこ)自信があるから」という理由もあるでしょう。
で、忘れてならないことは、「これしかないから」という理由ですね。やめどきを逸してしまった。気づいたら野球しか知らない、野球しかできない、いまさらほかになにもない・・・という現実も厳然としてあるでしょうね。
物心つく頃にはすでに野球を始めていて、迷い無く小中高と野球漬けの青春をおくって、六大学野球で活躍したりしなかったり、いろいろあってついにプロの門を叩く。
希望いっぱい、夢いっぱい。少し怖さを感じながら入団するわけですね。
いつも彼らがすごいなと感じるのは、この若さで大きなリスクと引き替えの野球人生を選択したこと・・・です。その「勇気」に対してです。
素質、技術、能力云々という以前に、この「リスク」を取るという姿勢がなによりもプロフェッショナルの資格なんだ、とわたしは思うんです。
このリスクですけど、どんな一流選手になってもついてまわります。いや、一流であればあるほど大きくなるんですね。
王貞治さんが現役時代、あれだけホームランを量産するんだからさぞや野球が面白いでしょうね、と訊いたことがあります。すると、「いままで1度も面白いと思ったことがないと」答えてました。
打たなければファンを裏切りチームに迷惑をかける・・・こんなリスクに押し潰されそうになる。
一流選手ほどスランプが多いです。リスクと闘っているからですね。二流、三流にスランプなどありません。リスクがないからです。
リスクあればこそのプロフェッショナル。リスクがなければ? 休日にワイワイガヤガヤを愉しんでる草野球ですよ。
怖さを知ってこそ本物。昔、幸之助さんがそんなことを言ってましたよ。
さて、本日の「中島孝志の 聴く!通勤快読」は『2010年日本経済 二番底不況へ突入する!』(高橋乗宣・浜のり子著・東洋経済新報社)です。このコンビですからそんなに甘い内容ではありません。けど、これは読んどかんとあきまへんな・・・詳しくはこちらにどうぞ。読んでから聴くか、聴いてから読むか。「中島孝志の 聴く!通勤快読」をクリックしてください。