2010年01月28日「藤沢周平 父の周辺」 遠藤展子著 文藝春秋 490円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 父は藤沢周平。私のブログ「不良映画日記」でも過去、『蝉しぐれ』『たそがれ清兵衛』などをご紹介してますけど、原作はこの人の小説ですね。
 『回天の門』好きですなあ。この清河八郎の評価について、司馬遼さんとは対極ですね。

 私? もちろん、藤沢さんの視点が好きです。

 普通がいちばん! 人を押しのけてまで出世栄達を望まず、一汁一菜あればそれでよし、家族仲良く、ごくごく普通に生きられればそれでよし。「足を知る生活をすべし」と老子様が口を酸っぱくして説いてますけど、肩に力が入らない。

 なぜでしょうか?

 本書を読むと、藤沢周平という人間が等身大で伝わってきます。そして、それは、ああなるほど、この小説を書いた人だな・・・と合点がいきます。

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