2010年03月22日「信念を貫く」 松井秀喜著 新潮社 714円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 この土曜日は日産スタジアム。横浜F・マリノスVS川崎フロンターレを見てきました。
 いきなり俊輔の左足シュート。ゴールポストに突き刺さりましたがな。4-0の完勝。
 私、稲本(フロンターレ)と大久保(マリノス)の両方のユニフォーム持ってるんですよねえ・・・ま、マリノス優先ですからね。


いきなり俊輔が先取点。さすがです。

沸き立つマリノスのサポーター。

フリーキックやでえ。壁を作らんとな。

 日産スタジアムのお勧めは、牛丼。もしかすると吉牛より美味いかもよ。

「私、巨人ファンじゃないんで」
「どこ?」
「息子が虎キチなんですよ」
「でも、松井は別でしょ?」
「そりゃそうですよ」

 これ、床屋のオヤジさんとの会話。そうなのよねえ、松井選手は別格なのよね。

 イチロー、清原、桑田を悪く言う人はたまにいるけど、こと、松井選手については見ませんなあ。
 会ったことない。
 あります?

 どうしてだろう? 「人格者」だということがわかってるんでしょうな。若くしてあの雰囲気ですよ。

 かつて、高校野球で敬遠の四球ばかり投げられたことがありました。
 明徳義塾戦だったと思うけど、で、結果、松井の金沢星陵高校は負けました。このときだけは松井選手も悔しくて部屋からしばらく出て来なかった。父親もどう対応していいか、慰めていいかわからなかった。そう語ってます。
 けど、松井選手のほうは、部屋から出てきたときには、すでにきれいさっぱり吹っ切れていたそうです。

 このあたりの人間性ですよね。泰然自若。失意泰然、得意淡然。王選手とはまたちがったタイプの「求道者」なんでしょうなあ。
 あの野村克也さんですら、松井選手にはなにも言わない。
 人間の器がわかるからでしょうな。

 本書はNYヤンキースのユニフォームを脱ぎ、今年から、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍した松井選手の本。前著『不動心』に続く本。
 ヤンキースを辞める決心。エンゼルスに移籍する決心。これからどう生きるかという決心。この3つの決心を書いた、と私は考えてます・・・続きはこちらからどうぞ。