2010年07月30日「日本一元気な30人の総合商社」 寺井良治著 小学館 1365円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 「商社・冬の時代」と言われて久しいですな。
 いま、どうなんでしょ? 冬なんてもんじゃなくて氷河期? それとも温暖化でしょうか?

 原油が高くなると株価も上がりますからね。
 バレル147ドルなんてときはボロ儲けでしたでしょ。
 でもそんなに甘く時間は長くは続きませんもんね。

 昔、鈴木商店という商社がありました。城山三郎さんの『鼠』ですよ。
 台湾銀行の破綻で吹っ飛んじゃいましたけどね。

 神戸製鋼、帝人、サッポロビール、日本セメント、昭和シェル・・・これすべて鈴木商店が作り上げた会社ですよ。
 鈴木商店、後の日商岩井、後々の双日ですわな。

 で、本書はどうにもこうにも行かなくなった日商岩井で、「なにをしてもいいから、このイービストレードを残してくれ」と懇願されて社長就任。
 なにをしてもいいからって、なんにもないんでしょ? 喉まで出たけどグッとガマン。

 変なものばかり売って、なんとか2年で売上5倍になった。大手商社に互して戦うにはやっぱそれなりに「強み」がないとね。

 それってなんだろう?

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