2010年07月29日「誤解でございます」 松永美穂著 清流出版 1680円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 著者はドイツ文学者、というより、ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』『帰郷者』の日本語版翻訳者といったほうが通りがいいかもしれませんな。

 『朗読者』はオスカー女優ケイト・ウィンスレットが主演するというんで、封切り前(映画「愛を読む人」)、製作前から話題になりましたけどね。私、そのずっと前に原作を読んでましたし、実は都内の小さなシアターで先行上映されたときも観たと思うんです。

 「思う」という意味は、どうもこれからこの映画を制作します、よと発表する前に「現物」を観てたわけでして。あり得ないでしょ? でも、そうなの。
 ということは、私の観たのは・・・PR用の宣伝用いいとこ取りフィルム? それともほかの「愛を読む人」?  それとも幻?

 ディテールまでしかと覚えてるんですよ。映画が始まる前に予告映画あるでしょ。それが「ぼくの神様」で、これはおもしろい、と思ったんで、帰りに書店で原作も手に入れ、それから同じシアターでその映画も観てるわけ。

 いったいなんなんでしょうね。ま、地下鉄の電車がいつ、どうやって、地下に潜り込むか・・・を考えてると寝られなくなるのと同じで、いまだにわけがわかんない。

 さてドイツ文学つうとやっぱマイナーでね。せいぜい・・・続きはこちらからどうぞ。