2010年08月05日偽装長寿国家ニッポン!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 これじゃあかんがな。いや、なにがって、いつも世界で1〜2位を競ってる「ご長寿国家番付」でんがな。

 男79.59歳、女86.44歳。4年連続過去最高。女性は25年連続世界1(男も5位)・・・なんでしょ?
 けど、100歳超の爺さま婆さまをちょっくら調べただけで、出るわ出るわ。
 所在確認できません。徘徊老人か!
 どこかに消えました。ポアされたんか?

 まともに調査したら、たぶん50%はすでにいないでしょうな。40000人の半分。つまり、20000人。この人たちへの「年金」が止まるわけですね。
 これ、「隠れた埋蔵金」みたいなもんよ。ま、埋蔵金そのものが隠れてたわけだけど、過去に遡って取り戻し可能な公金というわけ。

 普通、爺さま婆さまが亡くなると医師に死亡診断書を書いてもらって役所に届けます。なぜなら、そうしないと火葬できないからですね(火葬許可証って重要ですからね)。

 さて、問題はここから。「相続」が発生する場合、死亡証明書等が大前提になっていろいろ調整が始まります。
 が、遺産とかな〜んにもなかったらどうする? 

「死んでもうたら年金もらえへんやないか!」
「そうやで、あんた。なんかええ知恵ないの?」
「死んでないことにしたらええねん!」
「そら、グッドアイデアや」

 ま、こうなります。遺産もなにもなければね、せめて年金という「権利」だけでも相続したい・・・ま、そう考えても不思議ではないわな。
 役所には黙っとこ。死んでも言わんとこ。永遠にもらおうとはいほん。せめてわいらが生きてる間だけのこっちゃ。そのくらいなら罰もあたらんやろ。

 今回は「100歳超」という縛りをかけたわけですが、たぶん90代、80代、70代でも同じケースはあると思うな。社保庁の役人に一斉確認させたらええねん。

 結果、長寿国家から滑り落ちる? いやいや、そんなことありません。うるさいほど元気な年寄り国家、ほかにありませんて。

 さて今回、「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『水ビジネス』(吉村和就著・角川書店)です。
 「水より安いんですよ、たまりませんよ」。これ、かつて、主宰する勉強会でキッコーマンの役員がこぼしてた言葉。たしかに醤油よりミネラル・ウォーターのほうが安かったもんねえ。でも近いうちに、今度は中東産油国首脳がこぼしそうなセリフかも・・・続きはこちらからどうぞ。