2010年08月06日「新・マネー敗戦」 岩本沙弓著 文藝春秋 903円  

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 第10期原理原則研究会は9月スタート。新規メンバー、続々参集! ありがとうございます。一緒に勉強しましょう!

 今日の通勤快読はお得ですよ。かなり長編ですけど、すべてを丸呑みしてわかりやすく解説しちゃいましょう。

 これ1冊で世界経済の真実が透けて見えるはずですよ。

 それにしても、こういういい本がどうして売れてないのかね? ちょいむずかしい? ちょい長い? 文字ぎっしり?
けど、経済本だよ。このくらい読みこなしてちょうよ。やっぱ、いい本は力入れて読みましょうよ。

 力作だし、おおいに刺激を受けた1冊でしたね。ビジネスパースンはもちろんですけど、経済学部の学生さんは必読書だと思う。戦後、アメリカを中心とした世界経済がどう動いてきたか、大国アメリカの野望、戦略を裏と表から理解できるんじゃないかな。

 実は、この本、この1月に出版されてましてね。ということは、ギリシャ危機もドバイ危機も去年末のことだから織り込み済みですけど、著者はまさかユーロがここまで下落するとは考えてもみなかったようですな。

 今後2〜3年は上昇するだろう、と述べてますからね。

 でもね、この本を読み解く限り、ユーロ暴落は十分、考えられましたよ。
 あっ、アメリカ、やったな! ここでこう来たのか。基軸通貨ドルを防衛するためなら、イラクにいちゃもんつけて大統領を処刑するとこまでやっちゃう「エゴ国家」なんだな、やっぱり。いままであちらこちらでよく仕掛けてきましたなあ。
 道理で世界中から嫌われてるわけだ・・・ということがよっくわかります。

 基軸通貨ドルの防衛というのはね、アメリカに世界中から資金が環流する仕組みを構築し、維持、強化することなのよ。

 たとえば、円はいくら円高で強くなったところで、ドル・円、ユーロ・円以外の通貨取引、たとえば、豪ドル・円の取引なんか成立しません。
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