2010年08月26日これって「逆ネグレクト」?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 出るわ出るわ、次から次へとどんどん出てきましたね。
「所在不明高齢者」のことですよ。

 愛知県高浜市では100歳以上が29人。最高齢は142歳。明治維新の前年の慶応3年生まれ。
 大阪市は120歳以上が5125人。最高齢は安政4年生まれの152歳。
 桑名市では所在不明で戸籍上は生きている100歳以上が84人。最高齢は140歳。
 いずれも人口統計には載ってないようですけどね、年金とかはきっとだれかが受け取ってたんでしょうな。

 白骨化してたり即身成仏=ミイラになってたり・・・いわば死者の「ネグレクト」ですな。

 2人の幼子をネグレクトして殺した風俗嬢がいますけど、なにもわが子の放置虐待だけでなく、老親についても放置虐待はあるわけです。

 ただ、ネグレクトの中身はちがいますよ。
 現代の姥捨て山の原因は「貧困」です。葬式も出せない、墓も買えない、なにより、年金をかすめ取りたい。一方、子どもに対するネグレクトは「邪魔者扱い」。

 共通点はどちらも「命」ではなく「モノ」と考えていることでしょう。

 人生の価値は長さで決まるものではありません。たとえ亡くなっても人の心の中で長く長く生き続けている人はたくさんいますもの。
 悲しいのは、生きているのに忘れられていることですな。

 さて今回、「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ』(リヒテルズ直子著・光文社)です。詳細はこちらからどうぞ。