2010年09月15日「泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい」 世川行介著 同時代社 1680円
民主党代表選では菅さんが当選しました。いずれのメディアも「圧勝」と大騒ぎしてますけど、党員・サポーターはドント式ではなく総取り方式での計算。13万票に9万票。政治家ではわずか3人の差。
全国紙・キー局はいずれも調査で「小沢12〜17%、菅67〜78%」と報道してたけど、この「大外れ」はなにを意味するのか?
オール新聞・テレビによる世論操作をものともせず、腐っても現職総理相手によくやった。小沢さんの「善戦」「健闘」を誉めるべきでしょうね。たぶん目利きはここを押さえてると思いますよ。
私が痛感したことは「国民(党員・サポーター)はまだホントに困っちゃいないんだな」「まだまだ余裕があるんだな」ということでした。
「民主党代表というより総理がコロコロ換わっちゃ恥ずかしい」「小沢さんになるとくだらぬ問題が蒸し返される」「今回は菅さんでもいいよ」「というより、小沢さん以外だと菅さんしかいないじゃん」という判断でしょうね。つまり、絶対評価ではなく相対評価で選ばれた代表なわけ。
アメリカは菅総理大歓迎だとか。ま、それだけ与しやすしと思われてるんでしょうな。早速、日銀が円売りドル買い。「無策!」と非難されるのが嫌で、やいのやいの突つかれ、白川総裁もご苦労様です。
予言しておきますが、これで日本の景気は確実に後退しますよ。半年後、国民は「巧言令色少なし仁」という言葉を噛みしめるはずです。そしてにっちもさっちもいかなくなって政権を放り出すでしょう。「終始弁解・責任転嫁の総理」と後年呼ばれることでしょうね。
さて、最初に言っておきますが、今回は30分くらい話してしまいました。長いですよ。覚悟して聴いてください。
「盟友の独白」と帯コピーにあります。小沢さんの盟友? というと、参院議員をされてた平野貞夫さんとか藤井裕久さんとか?
「著者の名前など聞いたことがない。小沢一郎さんとつきあいがあったのかね?」 と不審がるお気持ちは理解できます。私もそうでしたもの。
ま、この「盟友」がだれを指すのか、読み進めるうちにわかると思います。
けど、けど、生意気なことをいうようですが、出色の出来ではないでしょうか。そんじょそこらの政治評論家やジャーナリストでは書けないでしょうね。もちろん、自意識過剰の目立ちたがり屋。3度のメシより仕切ることが大好きで、「朝までピーチクパーチク」の司会者などには、こんな涼しい目で人を眺めることは不可能でしょう。
利権、権力、嫉妬、羨望・・・小さなコップの中だけで政治をする政治家のモチベーションがこれです。彼ら、彼女らのガソリンはポストとカネ、そして票ですよ。
一方、夢、理念、政策・・・これが叶うならばポストなどいらない。カネもいらないし、政権を譲ってもかまわない。そこまで腹をくくっている政治家もいます。
どちらがしんどいか? もちろん後者ですよ。
中国のことわざに「天の龍より地の蛇のほうが強い」というものがあります。夢や理念を優先順位の1位に掲げるのは天の龍でしょう。そして、目先の利益でコロコロ変わる。それは地の蛇です。
けど、こういう地の蛇が蠢く世界が政治の世界=政界というところ。一筋縄では天の龍は勝てません。地の蛇はなりふりかまわず、なんでも仕掛けてくるからですね。
おかげで、「ここ1番」という勝負に負け続ける政治家がいます。政治生命を長らえ、よく闘っているとさえ思いますよ。
負け続けてきた男。小沢一郎・・・。その実像を本書ほど赤裸々に描いたものはないのではないかな。
離合集散は人の世の常かもしれませんが、集まり散じ、ときに立場を対立させることはあれども、常に小沢さんと同じ夢を戴いてきた「盟友」がいます。
この「盟友」の独白は価値があるなぁ。百万の力を得たと思うなぁ。たしかに、この「盟友」が語るように、だれも「かれ」の本当の姿を知らないのかもしれない。
燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんやですわな・・・続きはこちらからどうぞ。
全国紙・キー局はいずれも調査で「小沢12〜17%、菅67〜78%」と報道してたけど、この「大外れ」はなにを意味するのか?
オール新聞・テレビによる世論操作をものともせず、腐っても現職総理相手によくやった。小沢さんの「善戦」「健闘」を誉めるべきでしょうね。たぶん目利きはここを押さえてると思いますよ。
私が痛感したことは「国民(党員・サポーター)はまだホントに困っちゃいないんだな」「まだまだ余裕があるんだな」ということでした。
「民主党代表というより総理がコロコロ換わっちゃ恥ずかしい」「小沢さんになるとくだらぬ問題が蒸し返される」「今回は菅さんでもいいよ」「というより、小沢さん以外だと菅さんしかいないじゃん」という判断でしょうね。つまり、絶対評価ではなく相対評価で選ばれた代表なわけ。
アメリカは菅総理大歓迎だとか。ま、それだけ与しやすしと思われてるんでしょうな。早速、日銀が円売りドル買い。「無策!」と非難されるのが嫌で、やいのやいの突つかれ、白川総裁もご苦労様です。
予言しておきますが、これで日本の景気は確実に後退しますよ。半年後、国民は「巧言令色少なし仁」という言葉を噛みしめるはずです。そしてにっちもさっちもいかなくなって政権を放り出すでしょう。「終始弁解・責任転嫁の総理」と後年呼ばれることでしょうね。
さて、最初に言っておきますが、今回は30分くらい話してしまいました。長いですよ。覚悟して聴いてください。
「盟友の独白」と帯コピーにあります。小沢さんの盟友? というと、参院議員をされてた平野貞夫さんとか藤井裕久さんとか?
「著者の名前など聞いたことがない。小沢一郎さんとつきあいがあったのかね?」 と不審がるお気持ちは理解できます。私もそうでしたもの。
ま、この「盟友」がだれを指すのか、読み進めるうちにわかると思います。
けど、けど、生意気なことをいうようですが、出色の出来ではないでしょうか。そんじょそこらの政治評論家やジャーナリストでは書けないでしょうね。もちろん、自意識過剰の目立ちたがり屋。3度のメシより仕切ることが大好きで、「朝までピーチクパーチク」の司会者などには、こんな涼しい目で人を眺めることは不可能でしょう。
利権、権力、嫉妬、羨望・・・小さなコップの中だけで政治をする政治家のモチベーションがこれです。彼ら、彼女らのガソリンはポストとカネ、そして票ですよ。
一方、夢、理念、政策・・・これが叶うならばポストなどいらない。カネもいらないし、政権を譲ってもかまわない。そこまで腹をくくっている政治家もいます。
どちらがしんどいか? もちろん後者ですよ。
中国のことわざに「天の龍より地の蛇のほうが強い」というものがあります。夢や理念を優先順位の1位に掲げるのは天の龍でしょう。そして、目先の利益でコロコロ変わる。それは地の蛇です。
けど、こういう地の蛇が蠢く世界が政治の世界=政界というところ。一筋縄では天の龍は勝てません。地の蛇はなりふりかまわず、なんでも仕掛けてくるからですね。
おかげで、「ここ1番」という勝負に負け続ける政治家がいます。政治生命を長らえ、よく闘っているとさえ思いますよ。
負け続けてきた男。小沢一郎・・・。その実像を本書ほど赤裸々に描いたものはないのではないかな。
離合集散は人の世の常かもしれませんが、集まり散じ、ときに立場を対立させることはあれども、常に小沢さんと同じ夢を戴いてきた「盟友」がいます。
この「盟友」の独白は価値があるなぁ。百万の力を得たと思うなぁ。たしかに、この「盟友」が語るように、だれも「かれ」の本当の姿を知らないのかもしれない。
燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんやですわな・・・続きはこちらからどうぞ。