2010年10月08日村木事件に続くえん罪作りになる

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 主役は検察+菅政権ですな。なにが? いえね、小沢一郎さん強制起訴決議ですよ。

 これ、おかしなことばかり。

 ワイドショーのおばちゃんは「小沢は悪い。きっと賄賂をもらってる。新聞やテレビでもそう報道してる」と発言してますね。
 同じワイドショーで、ワタミの社長さん(会長さん?)も「市民目線で起訴にしたんです。この判断は重いと思います。出処進退は自ら決めるべきです」と正義の味方きどり。へぇ出処進退か。まず隗より始めては如何でしょうか。

 この強制起訴でいちばん喜んでるのは・・・菅+仙谷のお2人でしょうな。

 そのために、第1回の起訴相当議決を民主党代表選当日(9月14日)に当て(つまり結果を既に知っていた)、第2回目の起訴相当=強制起訴を、尖閣諸島その他の愚策で野党から攻撃される代表質問の前日(10月4日)に当てたわけ。

 愚かな総裁は慌てて原稿を書き換えた。シナリオにすっぽり乗ってくれて官邸は笑いが止まらなかったでしょうな。

 これなら、菅さんの支持率急落も、失政でこれからどんどん落ちる支持率も、「すべて小沢が悪いから」のひと言で切り抜けられますな。たぶんメディアもそう報道するでしょう。
 支持率がどん底になっても、「私は悪くない。悪いのはあの人、小沢さん!」と責任転嫁の理由を先回りして作ったわけ。確信犯。策士の菅さんらしい。
 言ったでしょ。菅政権は責任転嫁内閣、弁解内閣だって。見ててごらん、そうなるから。

 検察審査会のメンバーはご存じの通り、素人です。この素人が膨大な議決資料をわずか2日間で読破し判断し起訴か不起訴かを決定できる?
 どうして2日間しかないの? 何週間議論してもいいんですよ。けど2日間で決めるとはなから誘導されたんでしょう。だれに? 検察審査会の審査補助員という名の弁護士さんかしらん。

 検察サイド(検察審査会事務局)は、村木事件に続いて、政治判断で「えん罪作り」をするつもりなんでしょうか。捜査のプロの検察が4回も小沢さん本人を呼んで事情聴取を展開した。それでも起訴に持ち込める証拠が見つからなかった。
 当たり前ですよ。えん罪でしょ、これ。

 小沢さんの秘書にしても、供述調書のみ。しかも、それをとったのはあの男(えん罪作りの検察官)ですよ。

 こんなことをしていったい、だれの得になるのか? アメリカ&官僚&菅政権でしょ。
 では、だれの損になるのか? 国民でしょうな。

 日銀に圧力をかけてむちゃくちゃな介入をしてます。金利下げ競争の隣国窮乏化政策ですな。これも財務省の深謀遠慮。菅さん、きっと財務省と取引したんでしょうな。経済政策はすべて財務省の指示通りにする。そのかわり菅内閣に全面協力すること。
 財務省にしてみりゃ、旧内務省+外務省の権力を担保された。史上最強です。

 大増税が始まります。「菅政権でしか大増税はできない」と財務省は判断してますからね。
 なぜか? 経済の素人だからです。総理、官房長官、財務大臣・・・そろいもそろって経済オンチ。このメンツが揃ってる間がチャンス。こんなに経済オンチが揃うことは奇跡。ジャックポットですわな。

 結果、どうなるか? 日本は大不況に突っ込みます。

 もし日本に運があれば大きく変わります。中国からのいいがかり。実は、私、運の女神の采配だと思ってました。

 それにしても、メディアはダメですな。村木事件と小沢事件は同じ構造ですよ。にもかかわらず、教訓を活かしていない。だから、部数が激減するんですよ。

 ワイドショーおばちゃんばかりが国民ではありません。政府の「筋」を読み解いている素人はたくさんいると思いますよ。しばし注目。

 さて今回、「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『この国を出よ』(大前研一&柳井正著・小学館)です。続きはこちらからどうぞ。