2011年08月09日「仁義なき戦い 広島死闘編」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 黒木メイサは現代の梶芽衣子である。そんな感じがしてなりません。
 梶芽衣子さん、好きですねん。

 昨日の午前3時17分にようやく一仕事が完了。これ、なかなかの難事業だったんですね。ほかにチェックしなければいけないゲラも2つ届いてるんですけど、ようやく山を越えたんですから、ここはご褒美。

 映画が観たい。ホントは「愛する人」を観たいのよ。けど、この時間ですからね。よし、DVDだ。で、選んだのがこれ。

 もう真剣に観てしまいましたがな。広島死闘編。名作「仁義なき戦い」シリーズのなかでも最高傑作と誉れの高い作品ですよ。

 終戦直後の闇市。食べるのに必死。カネが無くてもメシを食わなければ生きていけない。人間が動物だった時代。やせた野良犬が目をぎらぎらさせて餌を探してる。。。

 秩序よりも暴力と破壊が幅を効かせてた時代。

 千葉真一さんの破壊的な怪演にもしびれますなあ。もち、主役を演じる北大路欣也さんもいいけどねえ。

 ホントは千葉さんの役(大友連合会会長・大友勝利)が北大路さんで、北大路さんが演じた山中正治(村岡組組員)の役を千葉さんが演じる予定だったんだよね。
 けど撮影現場で、「やっぱりこの役はボクには無理です」て北大路さんが断った。で、交代したわけ。

 たしかに大友勝利の狂気は並の俳優には演じられないよ。天才千葉真一さんならではだよなあ。やっぱ極真の猛者だけあって立ち回りが巧い。日本一。

 だけどなによりいいのは梶芽衣子さん。この人、村岡組長の姪役でね。特攻隊の未亡人。闇市マーケットの食堂を切り盛り。で、無銭飲食でリンチされた山中とできちゃうわけ。

 薄幸な女を演じてるんだけど、凜としてる。あれ、この目、この目つき。どっかで見た・・・わかった。この切れ長の目は黒木メイサさんだ。切れ長と言うより切れ味。瞳で殺す梶芽衣子さん以来の女優。



 梶芽衣子さん、好っきゃわあ。まいったなあ。銀座シネパトスでいま彼女の映画20本を上映特集しとるやんか。で、先週の金曜日に舞台挨拶しとるやんけ。ま、どうせ行けなかったけど。締切に追いまくられてるからね。

 けど、疲れが吹っ飛びましたよ。この瞳。こんな瞳で殺されてみたいわなあ。


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『長崎原爆記』(秋月辰一郎著・日本図書センター)です。今日は前半です。後半は明日です。詳細はこちらからどうぞ。