2011年11月09日「なぎさホテル」 伊集院静著 小学館 1470円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 伊集院さんの自伝小説ですな。そうか、あそこにはこんな小洒落たホテルがあったんですな。。。

 逗子なぎさホテルは1929年、湘南で初めて建てられた洋館式ホテル。

 明治期にスイスでホテル経営を学んだ岩下家一が設立。当時、皇族の御用達ホテルでもあり、木造2階建ての美しい建築は逗子とか葉山の象徴でもありました。

 残念ながら、平成元年、62年で幕を閉じてます。


在りし日の逗子なぎさホテル

 20〜30代、酒の失敗でつまらないトラブルとなり、東京を追われ、故郷を追われ、前々妻と子供への離婚慰謝料と養育費で話し合わざるを得なくなります。

 伊集院さんの無鉄砲、無頓着が裏目に出るわけです。葉山、逗子、湘南の季節感溢れる旅情。本牧で口入れ稼業をしてたとは、世の中、狭いもんですな・・・(続きは会員のみ視聴できます)。詳細はこちらからどうぞ。