2011年11月10日「刑務所図書館の人々」 アヴィ・スタインバーグ著 柏書房 2625円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 国債のデフォルトより先に、首相デフォルトのドミノ倒しが始まってしまいました。

 ギリシャ、イタリア。。。次はスペイン。で、どうなるか? 来年半ばはオバマの退陣で決まり。理由? なんでもいいんです。選挙はタマで決まるからね。渋るクリントンに交代させるにはオバマ退陣しかありません。

 さて、この本、サブタイトルが「ハーバードを出て司書になった男の日記」とあります。

 別に、人の人生、どうつくろうが自由なんですけど、欧米でも一流大学の卒業生にはそれなりに決まった人生=エリート人生が約束されている、わけですな。

 著者はユダヤ人。ばりばりのユダヤ教徒の家に生まれた人。ユダヤの幼馴染みは医師か銀行員、あるいはラビになるために一流大学に入った。ところが、著者は、ぜんぜん違う道を選ぶわけ。

 なんの因果か刑務所の図書館司書という仕事にありついた。不況なんでしょうな。なかなか転職先もない。
 けど、この仕事を通じて塀の中の人々と触れあい、いろんなことを学んでいきます。

 「ショーシャンクの空に」とはぜんぜんシチュエーションが違うけど、脚本次第ではかなりいい映画がつくれそうな気がしますな。

 あとで知ったけど、翻訳は金原瑞人さん。私、この人、大好きなんですよ・・・(続きは会員のみ視聴できます)。詳細はこちらからどうぞ。