2011年11月16日「悲しみの効用」 五木寛之著 祥伝社 1200円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 う〜ん。五木さんですな。親鸞ですか。いいですなあ。

 高校時代にはまりましてね。「さらばモスクワ愚連隊」とか「風に吹かれて」とか、はやりましたよ。大学に入る頃だと「青春の門」ですか。あれ、いつになったら続編が出るんでしょうね。

 それ以来ですね。どうもコバルトブックスのような気がしてなかなか手に取りません。せいぜいエッセイくらいでしょうか。

 本書はいつものようにタイトル買いです。久しぶりの五木さん。

♪流れ 流れて
 落ち行く先は
 今日は函館
 明日は釧路♪

 この唄も五木さんの作詞。立原岬は彼のペンネーム。冠二郎さんの「旅の終わりに」です(クリックすると聴けますよ)。

 久しぶりの五木ワールド。軽く読めるところがベストセラー作家ですな。

 岡本かの子は岡本太郎のお母さん。晩年は仏教に帰依しましてね。歌もいろいろ詠んでおられます。その中にこういうものがあります。

 年々に わが悲しみは 深くして いよいよ輝く 命なりけり

「悲しみの効用」などといわなくても、「オレたちゃ十分悲しんでるよ」という話かもしれません・・・(続きは会員のみ視聴できます)。詳細はこちらからどうぞ。