2011年11月15日「ヨーロッパ経済史?」 中川洋一郎著 学文社 2940円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 今日は原理原則研究会です。メンバーはご出席ください。

 さて長いですよ、たっぷり20分はあります。1回でご紹介しちゃいましょう。

 サブタイトルが「ムギ・ヒツジ・奴隷」。こういう学術的な版元は売れる本でもこういうタイトルつけちゃうんですよね。ああ、もったいない。

 それにしても、かなりの文明論ですよ、これは。

 人類史上、2つの大飛躍がありまして。第1はおよそ1万年前の農耕と牧畜の開始、第2は200年前の工業化(いわゆる〈産業革命〉)。
 ヒトは1万年前ほど前にメソポタミアの一角でムギの栽培を始め、それから2000年ほどかけてヤギ・ヒツジを飼い慣らしていったわけ。
 
 これが実は、いまに続く、欧米の連中が植民地や奴隷制度をつくった真因であるばかりか、日本人が他民族を征服するなんてことがそもそも苦手で、お互いを思いやる共同体・文化を構築することにつながるわけ・・・詳細はこちらからどうぞ。