2011年11月21日ホークスと巨人軍
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
日本シリーズが終わりました。ソフトバンク・ホークスと中日ドラゴンズ。どちらも一歩も譲らず7戦目に突入。さすがですな。
ま、ホークスが優勝することになりましたけど。
昨年に引き続いて、この1年、1回もプロ野球を見に行きませんでしたよ(サッカーは何回か行きました。国際戦もJリーグもね)。そんなわけで、気づいたら日本シリーズやってた、というわけです。
巨人軍など、原監督以外ほとんど名前を知りません。
それにしても、ここに来て、プロ野球界はいろいろ「話題」を提供してくれましたね。大相撲以上に客離れの激しい球界に必要なのは話題だ。たとえネガティブでも素通りされるよりはましだ、と考えた巨人首脳の「やらせ」かと思ったほどです。
さて、巨人軍の清武代表が解任されました。理由は、親会社の法王に逆らったからです。サラリーマン役員の哀しいとこ。権力者に嫌われたら終わりですからね。
同情? しませんよ。殉教者のおつもりでしょうから。ここんとこが「蟷螂の斧」を振り回すドンキホーテそのものです。一寸の虫にも五分の魂とはいうけど、「サラリーマン道」を歩む人間としては失格ですな。
ナベツネさんの前には、清武さんの上司であるオーナーですら無力なんです。
清武さんがすべきことは、ナベツネさんの操り人形に徹すること。
言ってわかる人じゃないことは先刻ご承知のはず。あえてしたわけですからね、なんらかの見通しがあるはずです。もしそれも無しに暴れたとしたら、おバカさんですわな。こういうリーダーは組織を道連れにするタイプですから、解任されて当然。
正義感から? あのね、正義なんてものはコインの裏表でどちらのサイドにも大義名分があるんです。リーダーたるもの、正義に殉じてはいかんのです。冷徹な判断がつねに要求されるわけ。
さてさて、巨人軍ですが、いまどき、「軍」なんてつけてる時代錯誤はここか救世軍くらいのもの。つまり組織そのものがアナクロで時代遅れなんでしょう。というか、時代などどうでもいいんでしょう。
ナベツネさんの頭の中もアナクロ。。。というより傍若無人なんでしょうな。
この手のお年寄りは、たとえ自分が悪くても素直に頭を下げません。まして政治部の記者なんてただでさえ勘違いしてる人間が多いのに、政治家の伝書鳩をしてきた論功行賞でエリート街道をまっしぐらに歩んできただけに「勘違い」は3倍くらい多いんじゃないかな。
つまり、こういう「われこそは正義」という勘違い男に正論など吐いてはいかんのです。
「ナイスショット!」
「ごもっともでございます」
「感服いたしました」
この3つのフレーズを言っときゃいいわけ。機嫌よくなると思うよ。
間違っても、監督とかヘッドコーチ程度の人事で逆らっちゃいけません。彼らにとっては生活がかかってるから必死ですけど、ナベツネさんにしてみりゃ監督人事なんて「おもちゃ」ですからね。
「おまえら、だれのおかげで野球できると思ってんだ?」
法王はファンのおかげだなんて絶対に思っちゃいません。ああいうタイプは、ファンに対しても、「いったい、だれのおかげで応援できるんだ?」と思ってるでしょう。
とにかく、法王にとっては、たかが代表、たかが監督、たかがオーナー、たかが野球なわけ。それより総理にアドバイスしなくちゃな、と本気で思ってることでしょう。
ナベツネさんのみならず、ああいう年齢でああいうポジションを戦って奪い取ってきた人間はそう考える人が多いんです。
その点、孫正義さん。商売人ですなあ。最終戦にもつれ込んだらオーナー席にどっかと座り、なにかあれば、必ずカメラがズームすると知ってますから、たんにニコッとするだけじゃなく、踊り出してたでしょ。
で、隣に例の白い犬。「いまiPhone契約すると、お父さんのホットカーペットもらえるよ」なんてね。
つまり、孫さんは常にお客さんの視線を意識してるわけ。ここがやっぱ老権力者とは役者が違う。
ナベツネさんはある意味正直なのよ。で、脇が甘い。脇が甘くできる理由は、読売には立派なサラリーマンがたくさんいるからでしょう。
その点、孫さんはまだまだ戦わなくちゃいけない。だからお客さんに愛されたい。そのために懸命に演じてるんだと思う。経営者として当然のことです。
では、清武さんはどうすればよかったのか? 徹底的に面従腹背すること。たぶんナベツネさんのほうが早く死ぬでしょうから。いなくなってから好きなようにすればいいわけ。準備もできてないのに一時の憤りで暴れたら「ワヤ」になりまっせ。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『体制維新――大阪都』(橋下徹・堺屋太一著・文藝春秋)です。詳細はこちらからどうぞ。
ま、ホークスが優勝することになりましたけど。
昨年に引き続いて、この1年、1回もプロ野球を見に行きませんでしたよ(サッカーは何回か行きました。国際戦もJリーグもね)。そんなわけで、気づいたら日本シリーズやってた、というわけです。
巨人軍など、原監督以外ほとんど名前を知りません。
それにしても、ここに来て、プロ野球界はいろいろ「話題」を提供してくれましたね。大相撲以上に客離れの激しい球界に必要なのは話題だ。たとえネガティブでも素通りされるよりはましだ、と考えた巨人首脳の「やらせ」かと思ったほどです。
さて、巨人軍の清武代表が解任されました。理由は、親会社の法王に逆らったからです。サラリーマン役員の哀しいとこ。権力者に嫌われたら終わりですからね。
同情? しませんよ。殉教者のおつもりでしょうから。ここんとこが「蟷螂の斧」を振り回すドンキホーテそのものです。一寸の虫にも五分の魂とはいうけど、「サラリーマン道」を歩む人間としては失格ですな。
ナベツネさんの前には、清武さんの上司であるオーナーですら無力なんです。
清武さんがすべきことは、ナベツネさんの操り人形に徹すること。
言ってわかる人じゃないことは先刻ご承知のはず。あえてしたわけですからね、なんらかの見通しがあるはずです。もしそれも無しに暴れたとしたら、おバカさんですわな。こういうリーダーは組織を道連れにするタイプですから、解任されて当然。
正義感から? あのね、正義なんてものはコインの裏表でどちらのサイドにも大義名分があるんです。リーダーたるもの、正義に殉じてはいかんのです。冷徹な判断がつねに要求されるわけ。
さてさて、巨人軍ですが、いまどき、「軍」なんてつけてる時代錯誤はここか救世軍くらいのもの。つまり組織そのものがアナクロで時代遅れなんでしょう。というか、時代などどうでもいいんでしょう。
ナベツネさんの頭の中もアナクロ。。。というより傍若無人なんでしょうな。
この手のお年寄りは、たとえ自分が悪くても素直に頭を下げません。まして政治部の記者なんてただでさえ勘違いしてる人間が多いのに、政治家の伝書鳩をしてきた論功行賞でエリート街道をまっしぐらに歩んできただけに「勘違い」は3倍くらい多いんじゃないかな。
つまり、こういう「われこそは正義」という勘違い男に正論など吐いてはいかんのです。
「ナイスショット!」
「ごもっともでございます」
「感服いたしました」
この3つのフレーズを言っときゃいいわけ。機嫌よくなると思うよ。
間違っても、監督とかヘッドコーチ程度の人事で逆らっちゃいけません。彼らにとっては生活がかかってるから必死ですけど、ナベツネさんにしてみりゃ監督人事なんて「おもちゃ」ですからね。
「おまえら、だれのおかげで野球できると思ってんだ?」
法王はファンのおかげだなんて絶対に思っちゃいません。ああいうタイプは、ファンに対しても、「いったい、だれのおかげで応援できるんだ?」と思ってるでしょう。
とにかく、法王にとっては、たかが代表、たかが監督、たかがオーナー、たかが野球なわけ。それより総理にアドバイスしなくちゃな、と本気で思ってることでしょう。
ナベツネさんのみならず、ああいう年齢でああいうポジションを戦って奪い取ってきた人間はそう考える人が多いんです。
その点、孫正義さん。商売人ですなあ。最終戦にもつれ込んだらオーナー席にどっかと座り、なにかあれば、必ずカメラがズームすると知ってますから、たんにニコッとするだけじゃなく、踊り出してたでしょ。
で、隣に例の白い犬。「いまiPhone契約すると、お父さんのホットカーペットもらえるよ」なんてね。
つまり、孫さんは常にお客さんの視線を意識してるわけ。ここがやっぱ老権力者とは役者が違う。
ナベツネさんはある意味正直なのよ。で、脇が甘い。脇が甘くできる理由は、読売には立派なサラリーマンがたくさんいるからでしょう。
その点、孫さんはまだまだ戦わなくちゃいけない。だからお客さんに愛されたい。そのために懸命に演じてるんだと思う。経営者として当然のことです。
では、清武さんはどうすればよかったのか? 徹底的に面従腹背すること。たぶんナベツネさんのほうが早く死ぬでしょうから。いなくなってから好きなようにすればいいわけ。準備もできてないのに一時の憤りで暴れたら「ワヤ」になりまっせ。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『体制維新――大阪都』(橋下徹・堺屋太一著・文藝春秋)です。詳細はこちらからどうぞ。