2011年12月05日「庭と日本人」 上田篤著 新潮社 714円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 今回は20分近くしゃべり倒してしまいました。でも、ご安心を。おもしろいですから。

 いま、京都は紅葉狩りのシーズンですね。ちょっと温かいおかげで、少し遅れてるようですが、京都の冬は底冷えがしますからねえ。湯豆腐のほうが愉しみです。

 さて、奈良の寺へ行きますと、人は仏像を見ますが、京都の寺ではみな庭ばかり見ています。。。

「一万年の天皇」の上田先生の本です。私、この方の著書はすべてチェックしてますんで、折に触れ、続々とご紹介したいと思います。

 たとえば「都市と日本人」は傑作ですよ。そうですなあ、映画「火天の城」と絡めてご紹介しましょう。あれには安土城のことが書かれてましたから。

 上田さんといえば、元々は建設官僚であり、建築家であり、そのフィールドにはとどまらない奇才であり、京大・阪大の教授をしながら、建築と日本文化をテーマにオリジナリティ溢れる発信を続けた人ですわな。

 はまるとたまらん人ですよ。

 縄文のストーンサークルも浄土庭園も枯山水も京町家の坪庭も、日本の庭にはすべて魂=オーラがあります。
 日本の庭はヨーロッパの庭園とはちがいます。日本の庭は神が集う場所なんですよ。ヨーロッパは園をつくりたがる。庭ではありませんな。

 だから、たんに美しいだけではいかんのです。スピリットがなけりゃね。桂離宮や御所、その他、有名無名とりまぜた京都の庭・・・(続きは会員のみ視聴できます)。詳細はこちらからどうぞ。