2011年12月07日「人は死なない」 矢作直樹著 バジリコ 1365円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 今回は大切なテーマです。ま、いつも大切なんだけど、とりわけね。だから、20分もしゃべり倒してしまいました。

 ご安心を。おもしろいですから。

 う〜ん。この立場の人がよくまあこういう本を書いたね、という評価のされ方がいちばん多いかもしれませんね。

 死後の世界、霊通信の体験談、生と死、不思議体験・・・。

 けど、東大医学部附属病院救急部・集中治療部教授という立場とかを超えて、いま、語っておかなければという思いのほうが強かったのかもしれません。

 普通はプロの医師としては自己規制してしまうフィールドに足を踏み込もうとするには勇気とかがいるんでしょうけど、はなからそんな意識はなくて、すんなり踏み出しているような気がします。

 私の著書に生涯で3冊目の執筆になると思うんですけど、『能力が目ざめる瞬間』(ダイヤモンド社)がありますが、この中にも、キューブラー・ロスやサイモントン、スウェーデンボルグ、カプラなどの定番人物のほかに、筑波大学の国際シンポジウムで「遠当て」を披露した青木宏之先生や臨死体験者、養老孟司さん等々の取材も実際に反映させています。

 出版はオウム事件のずっと前でした。いま、やはり大災害の発生、世界的な経済危機など、「末法の世」なのでしょう。

 そういうタイミングで自然科学、医学の分野からこういうきわめて真摯に書かれた本が出版されたことに意義がある、と思えてなりません。

 著者は小3のときに車にはね飛ばされて・・・(続きは会員のみ視聴できます)。詳細はこちらからどうぞ。