2013年02月13日北朝鮮の核実験が暗示すること。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
北朝鮮はこれまで06年と09年に2回核実験を試みているが、その直前には「人工衛星」を打ち上げている。昨年末に「人工衛星」を打ち上げているから、今回の核実験は予定通り。しかも金正恩の誕生祝いの意味もありますからね。
さて、問題は2つあります。
1つはウラン型核爆弾だった場合。プルトニウム型(=長崎原爆)でなく濃縮ウラン型(=広島原爆型)ならば、超小型だから隠蔽もしやすいしミサイルにも載せやすい。射程距離でアメリカにダイレクトに届くから日本だけでなく、オバマも脅威に受け止めているはず。
もう1つは中国との問題です。先月末、「核開発はアメリカを的にかけたものだ」と北朝鮮国防委員会は表明しました。従来の「人工衛星説」とどこへいったやら。
本音炸裂。本性発揮。ま、だれも北のいうことなど信じませんから、騙されるわけがありません。
これだけ方針を転換した意味はなにか? ウラン型で成功したのかもしれません(米軍は3日ほどかけて分析するらしいですが)。
しかしまあ、オバマはイラクとイランに懸命で、北については中国にまかせきり。アメリカが国連安保理で北制裁を提案しても、中国が拒否権を発動するから決議すらできない。ところが、人民日報曰く、「北朝鮮が核実験を強行したら経済援助を減らす」という記事を載せました。
中国の面子は丸つぶれ。習近平はよっぽど舐められている、としかいいようがありません。
舐められている? だれに? 金正恩に? いえいえ、瀋陽軍区にですよ。北が核開発。しかもウラン型に成功したという意味は、北を指導、保護、実質的に吸収している中国人民解放軍瀋陽軍区(中国最強の軍)が核を保有した、という意味ですよ。
いままで人民解放軍と胡錦涛の北京政府は緊張関係にありました。そのなかで、金正恩の保護者ともいうべき国防委員会副委員長の張成沢(金正日の妹の旦那さん)は、胡錦涛が望むように、参謀総長を解任して、「脱先軍政治=平和転換=経済優先・市場開放」路線へと転換しようとしていたわけです。
ところが、その後、北京政府は代替わり。それを見計らったように、張成沢はフェイドアウト。そして核実験。北は権力闘争が終わり、どうやら胡錦涛時代から180度転換し、北京政府よりも瀋陽軍区にウエイトを移したようです。
このあたり、『世界経済は沈んでも日本は必ず繁栄する』(さくら舎)のなかで予測した通りになっています。
さて、もう1つの問題として「中国との問題です」と述べた真意は、北京政府の押さえが地方軍区(軍閥)には効かない状態になっている、ということです。つまり、いま、レーダーを照射した云々で大騒ぎしてますが、北京政府のいうことを現場はおおっぴらに聞かない。そういう状態になっている、ということです。
一触即発もありうる、ということです。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『飲み食い世界一の大阪』(江弘毅著・ミシマ社)です。詳細はこちらからどうぞ。
さて、問題は2つあります。
1つはウラン型核爆弾だった場合。プルトニウム型(=長崎原爆)でなく濃縮ウラン型(=広島原爆型)ならば、超小型だから隠蔽もしやすいしミサイルにも載せやすい。射程距離でアメリカにダイレクトに届くから日本だけでなく、オバマも脅威に受け止めているはず。
もう1つは中国との問題です。先月末、「核開発はアメリカを的にかけたものだ」と北朝鮮国防委員会は表明しました。従来の「人工衛星説」とどこへいったやら。
本音炸裂。本性発揮。ま、だれも北のいうことなど信じませんから、騙されるわけがありません。
これだけ方針を転換した意味はなにか? ウラン型で成功したのかもしれません(米軍は3日ほどかけて分析するらしいですが)。
しかしまあ、オバマはイラクとイランに懸命で、北については中国にまかせきり。アメリカが国連安保理で北制裁を提案しても、中国が拒否権を発動するから決議すらできない。ところが、人民日報曰く、「北朝鮮が核実験を強行したら経済援助を減らす」という記事を載せました。
中国の面子は丸つぶれ。習近平はよっぽど舐められている、としかいいようがありません。
舐められている? だれに? 金正恩に? いえいえ、瀋陽軍区にですよ。北が核開発。しかもウラン型に成功したという意味は、北を指導、保護、実質的に吸収している中国人民解放軍瀋陽軍区(中国最強の軍)が核を保有した、という意味ですよ。
いままで人民解放軍と胡錦涛の北京政府は緊張関係にありました。そのなかで、金正恩の保護者ともいうべき国防委員会副委員長の張成沢(金正日の妹の旦那さん)は、胡錦涛が望むように、参謀総長を解任して、「脱先軍政治=平和転換=経済優先・市場開放」路線へと転換しようとしていたわけです。
ところが、その後、北京政府は代替わり。それを見計らったように、張成沢はフェイドアウト。そして核実験。北は権力闘争が終わり、どうやら胡錦涛時代から180度転換し、北京政府よりも瀋陽軍区にウエイトを移したようです。
このあたり、『世界経済は沈んでも日本は必ず繁栄する』(さくら舎)のなかで予測した通りになっています。
さて、もう1つの問題として「中国との問題です」と述べた真意は、北京政府の押さえが地方軍区(軍閥)には効かない状態になっている、ということです。つまり、いま、レーダーを照射した云々で大騒ぎしてますが、北京政府のいうことを現場はおおっぴらに聞かない。そういう状態になっている、ということです。
一触即発もありうる、ということです。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『飲み食い世界一の大阪』(江弘毅著・ミシマ社)です。詳細はこちらからどうぞ。