2013年12月04日『2014年! 超・金融大恐慌 1月にダウ平均が上がれば3月に大恐慌が始まる!』
原原メンバーや通勤快読リスナーには「常識」でも、ブログしか読んでない、という人には「非常識」だと思うので、少しお話しておきたい、と思います。
今日の朝日新聞朝刊をご用意下さい。なければネットに項目だけでも書いてある、と思います。
一面トップは「家不足 復興の重荷」とあります。どうしてこれがトップなのかわかりません。ホントのトップはその周囲にある3つの記事。すなわち、「中国防空圏強く懸念」と称して安倍さんとバイデン米副大統領の写真。そして「正恩氏後見人失脚か」と称してこれまた張成沢氏(北朝鮮のナンバー2)の写真が載ってます。そして「参院委、あす強行採決も」とあります。秘密保護法案のことですよね。
ホントはこの3つのどれかが一面トップになるべき情報なんですが、そこは朝日。相変わらずピンぼけです。
大阪、博多の原原メンバーには先月、「インテリジェンス読書術 年3000冊読破する私の仕事法」というテーマでお話ししましたね。
「ワトソン君、水道の蛇口からこぼれる水一滴からナイアガラの滝を想像できるかどうか? これが推理じゃよ」
水一滴はたんなるナレッジです。けど、この一滴からナイアガラの滝をイメージできる人もいるのです。「一滴」ずつのバラバラ情報を紡いでナイアガラの滝を連想させる力はなにか、といえば、「イマジネーション」です。
「知識×イマジネーション=インテリジェンス」なんですね。
さて、この公式を朝日新聞の三文記事に当てはめてみましょう。いったいそこにはどんな「ナイアガラの滝」が見えるでしょうか・・・。
北朝鮮ナンバー2の失脚。側近の処刑→北の権力争いに決着→北朝鮮の北京離れ→瀋陽軍区のコントロール優勢→核実験再開アピール→6カ国協議破綻→アメリカとの直接対話要求→AとB。いずれかの流れ。
Aならば核実験再開→対韓国・対日本への強硬姿勢。Bならば核実験中止による見返り→日米との新たな枠組み→拉致問題解決・外交再開。私はなんだかんだがあろうとBになる、と考えていますが、ここまで一気に進む可能性は少なくありません。
あのね。いまのいままで朝鮮半島の国という地域は独立したことなんてないんです。いつだってどこかの国に依存して生きてきたのが朝鮮半島の実態です(私の最新刊をお読み下さい。詳しく書きましたから)。いまも宗主国中国と新宗主国アメリカの間でフラフラしてるのが韓国。ロシアから中国(瀋陽軍区)に乗り換え、いまアメリカと日本に乗り換えたいと考えているのが北朝鮮です。
この枠組みがいま大きく変わろうとしています。つまり、韓国は中国に近づきすぎ、北朝鮮はアメリカ(&日本)に近づきたい、と願っています。というか、北朝鮮が日米に近づきたいので、慌てた中国と韓国が結びついた、というのが正しい理解でしょう。
以前、このブログで書きましたよね。北朝鮮はホントは日米と仲良くしたい。北京政府とはつきあいたくない。いつでも乗り換える用意はしているはずだ、と。
しかし、この3年間、北は大きく揺れました。北京になびいたかと思えば瀋陽軍区になびく。その都度、参謀総長が左遷されたり処刑されたりしてきました。属国の哀しさですね。この構造は韓国も同じです。
バイデンが北京を訪問する狙いは、防空圏云々の問題ではなく、北朝鮮、韓国、北京のバランスがどれだけ変わるのかをチェックすること。そして「とどめをさす」ためでしょう。
ボンクラ記者は気づいていないでしょうが、この3つの記事は連動しています。秘密保護法案は今後ダイナミックに揺れかねない東アジアの安定には欠くべからざる布石です。だから急いでいるわけです。
バラバラの記事ですが実は密接に絡んでいます。本来は社説などでアピールすべきでしょうが、編集委員とか論説委員といってもしょせん記者上がり。聞いたことしか書けない、自分の頭で考えない連中です。
新聞やテレビは基本、バラバラ記事の羅列です。それをどう紡いで「意味」を持たせるか。インテリジェンス能力を研かないとね。
では、北が日米と新たな枠組みができたら経済的にどんなリアクションがあるのでしょうか? 原原では何度もお話ししました。すでに動いているメンバーも少なくない、と思います。いまの段階で動くことがキモですな。新聞に載るようになってからでは遅いですよ。
水道の蛇口からこぼれる水一滴。見える人には見える。「ナイアガラの滝」の真ん前に連れていっても、見えん人には見えんやろなあ。知識や情報つうのはそういうもんです。。。
さて、松藤民輔さんの最新刊が出ました。「チャートだから一目でわかるシリーズ」の第2弾。
電子書籍でしか読めません。つうか、経済予測本は紙より電子が正解ですな。しかも本書はアマゾンKindleや楽天koboだけでなく、紀伊国屋書店の「キノッピー」にも配信されてるんで、PCで読めるんです(PCで読みたい人はここをクリックしてちょ! Kinoppyアプリは無料でダウンロードできます)。便利になりましたな。
私の最新刊『日本経済は大企業と金持ちから完全復活する!』という本も今日から書店でぽつぽつ並ぶと思いますが、この原稿を脱稿したのは8月15日でっせ〜。もち、消費税率アップもオリンピック東京開催も確定、として書いちゃった。中国と韓国の暴挙も書いたし、どうして過去の歴史を執拗に追及するのか、その民族としての文化構造・精神構造についても明らかにしました。
中国と韓国について書いてる人は山ほどいますけど、この「分析」と「指摘」はお初でしょうな。
けどね、遅いの。原稿渡して4か月。遅い、あまりにも遅い。寿司が「なれ鮨」になっちゃってる。
経済予測本はホントに困るのよ。紙の本の出版最短記録も私がもってますけど、原稿渡してから書店に並ぶまで24日間。これ、奇跡です。でも電子書籍なら先日お話ししたとおり、3日で配信できます。週刊誌よりはるかに早い。
経済予測本は電子書籍でないとあかんな。しかもチャートはオールカラーでっせ。いくでも入れられるし。松藤さんの最新刊には貴重なデータがてんこ盛り。「天才的な予測」はさらにバージョンアップ。読まない手はありまへんな。
内容
資金流入の続く株式市場ですが、10月17日のショーも終わり、世界は再び強気市場に転換しています。「株価はまだまだ上昇する!」と世界中の主要メディアは報道しています。世界中の指導者は株価を上げることのみに腐心しています。
けど、一定時間に降るゲリラ暴雨が未曾有の災害を引き起こしたように、騰がりすぎた株価は悲惨な人災を呼びます。新高値にもかかわらずテクニカルには新高値にはなっていません。いよいよ大恐慌のタイミング近し、と考えるべきか…?
株価、金価格、為替、商品相場。どうなりまんねん。チャートでずばり解き明かしています。
目次
はじめに
パート1 売りサイン点灯! 1月にダウが上がれば、3月に衆国は経済破綻する!
主要指標が天井を打った!
バブル終了のサイン
正しくまちがえている?
オバマ政権は最悪
最後の貸し手?
市場をコントロールするのは経済学者ではない!
エコノミスト、アナリストほどいい加減な商売はない!
短期金利の急落と株式市場の暴落
中央銀行なんていらない!
予算がなくてフードスタンプは停止中!
格差のピークは大恐慌と同じ!
金持ちだけがメリットを享受できる社会
米国経済を根底から蝕むQE依存体質!
史上最大のジャンク市場が崩壊する!
かくもあつかましい金融機関の強欲さ
アメリカ経済はきわめて脆弱!
デトロイト破綻は氷山の一角!
民主主義からどんどんかけ離れていく!
米国から離れていくサウジアラビア
イギリスは米国を見限った!
だれも知らないドイツ危機の現実
パート2 3度目の天安門事件が起こった! 中国自壊の可能性は120パーセント!
天安門事件は何度も繰り返される!
中国の輸出ストップ! 内需拡大にも失敗!
金利が13%に跳ね上がった!
香港の実業家が金購入に走る理由
220兆円もの不正送金!
米国は本気で中国を包囲網するのか?
パート3 アベノミクス・バブルは賞味期限1年! インフレでは日本は救われない!
アベノミクスは日本企業の構造転換を読み損なった!
世界でも希有なアベクロミクス
正味期限はあと1年!
日本は円高でいい!
重税国家から脱出する富裕層が激増している!
外国人の気分次第で恐慌のトリガーが引かれる!
欧米エリートの退場と大衆国家日本の登場!
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『幻の光』(宮本輝著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。
今日の朝日新聞朝刊をご用意下さい。なければネットに項目だけでも書いてある、と思います。
一面トップは「家不足 復興の重荷」とあります。どうしてこれがトップなのかわかりません。ホントのトップはその周囲にある3つの記事。すなわち、「中国防空圏強く懸念」と称して安倍さんとバイデン米副大統領の写真。そして「正恩氏後見人失脚か」と称してこれまた張成沢氏(北朝鮮のナンバー2)の写真が載ってます。そして「参院委、あす強行採決も」とあります。秘密保護法案のことですよね。
ホントはこの3つのどれかが一面トップになるべき情報なんですが、そこは朝日。相変わらずピンぼけです。
大阪、博多の原原メンバーには先月、「インテリジェンス読書術 年3000冊読破する私の仕事法」というテーマでお話ししましたね。
「ワトソン君、水道の蛇口からこぼれる水一滴からナイアガラの滝を想像できるかどうか? これが推理じゃよ」
水一滴はたんなるナレッジです。けど、この一滴からナイアガラの滝をイメージできる人もいるのです。「一滴」ずつのバラバラ情報を紡いでナイアガラの滝を連想させる力はなにか、といえば、「イマジネーション」です。
「知識×イマジネーション=インテリジェンス」なんですね。
さて、この公式を朝日新聞の三文記事に当てはめてみましょう。いったいそこにはどんな「ナイアガラの滝」が見えるでしょうか・・・。
北朝鮮ナンバー2の失脚。側近の処刑→北の権力争いに決着→北朝鮮の北京離れ→瀋陽軍区のコントロール優勢→核実験再開アピール→6カ国協議破綻→アメリカとの直接対話要求→AとB。いずれかの流れ。
Aならば核実験再開→対韓国・対日本への強硬姿勢。Bならば核実験中止による見返り→日米との新たな枠組み→拉致問題解決・外交再開。私はなんだかんだがあろうとBになる、と考えていますが、ここまで一気に進む可能性は少なくありません。
あのね。いまのいままで朝鮮半島の国という地域は独立したことなんてないんです。いつだってどこかの国に依存して生きてきたのが朝鮮半島の実態です(私の最新刊をお読み下さい。詳しく書きましたから)。いまも宗主国中国と新宗主国アメリカの間でフラフラしてるのが韓国。ロシアから中国(瀋陽軍区)に乗り換え、いまアメリカと日本に乗り換えたいと考えているのが北朝鮮です。
この枠組みがいま大きく変わろうとしています。つまり、韓国は中国に近づきすぎ、北朝鮮はアメリカ(&日本)に近づきたい、と願っています。というか、北朝鮮が日米に近づきたいので、慌てた中国と韓国が結びついた、というのが正しい理解でしょう。
以前、このブログで書きましたよね。北朝鮮はホントは日米と仲良くしたい。北京政府とはつきあいたくない。いつでも乗り換える用意はしているはずだ、と。
しかし、この3年間、北は大きく揺れました。北京になびいたかと思えば瀋陽軍区になびく。その都度、参謀総長が左遷されたり処刑されたりしてきました。属国の哀しさですね。この構造は韓国も同じです。
バイデンが北京を訪問する狙いは、防空圏云々の問題ではなく、北朝鮮、韓国、北京のバランスがどれだけ変わるのかをチェックすること。そして「とどめをさす」ためでしょう。
ボンクラ記者は気づいていないでしょうが、この3つの記事は連動しています。秘密保護法案は今後ダイナミックに揺れかねない東アジアの安定には欠くべからざる布石です。だから急いでいるわけです。
バラバラの記事ですが実は密接に絡んでいます。本来は社説などでアピールすべきでしょうが、編集委員とか論説委員といってもしょせん記者上がり。聞いたことしか書けない、自分の頭で考えない連中です。
新聞やテレビは基本、バラバラ記事の羅列です。それをどう紡いで「意味」を持たせるか。インテリジェンス能力を研かないとね。
では、北が日米と新たな枠組みができたら経済的にどんなリアクションがあるのでしょうか? 原原では何度もお話ししました。すでに動いているメンバーも少なくない、と思います。いまの段階で動くことがキモですな。新聞に載るようになってからでは遅いですよ。
水道の蛇口からこぼれる水一滴。見える人には見える。「ナイアガラの滝」の真ん前に連れていっても、見えん人には見えんやろなあ。知識や情報つうのはそういうもんです。。。
さて、松藤民輔さんの最新刊が出ました。「チャートだから一目でわかるシリーズ」の第2弾。
電子書籍でしか読めません。つうか、経済予測本は紙より電子が正解ですな。しかも本書はアマゾンKindleや楽天koboだけでなく、紀伊国屋書店の「キノッピー」にも配信されてるんで、PCで読めるんです(PCで読みたい人はここをクリックしてちょ! Kinoppyアプリは無料でダウンロードできます)。便利になりましたな。
私の最新刊『日本経済は大企業と金持ちから完全復活する!』という本も今日から書店でぽつぽつ並ぶと思いますが、この原稿を脱稿したのは8月15日でっせ〜。もち、消費税率アップもオリンピック東京開催も確定、として書いちゃった。中国と韓国の暴挙も書いたし、どうして過去の歴史を執拗に追及するのか、その民族としての文化構造・精神構造についても明らかにしました。
中国と韓国について書いてる人は山ほどいますけど、この「分析」と「指摘」はお初でしょうな。
けどね、遅いの。原稿渡して4か月。遅い、あまりにも遅い。寿司が「なれ鮨」になっちゃってる。
経済予測本はホントに困るのよ。紙の本の出版最短記録も私がもってますけど、原稿渡してから書店に並ぶまで24日間。これ、奇跡です。でも電子書籍なら先日お話ししたとおり、3日で配信できます。週刊誌よりはるかに早い。
経済予測本は電子書籍でないとあかんな。しかもチャートはオールカラーでっせ。いくでも入れられるし。松藤さんの最新刊には貴重なデータがてんこ盛り。「天才的な予測」はさらにバージョンアップ。読まない手はありまへんな。
内容
資金流入の続く株式市場ですが、10月17日のショーも終わり、世界は再び強気市場に転換しています。「株価はまだまだ上昇する!」と世界中の主要メディアは報道しています。世界中の指導者は株価を上げることのみに腐心しています。
けど、一定時間に降るゲリラ暴雨が未曾有の災害を引き起こしたように、騰がりすぎた株価は悲惨な人災を呼びます。新高値にもかかわらずテクニカルには新高値にはなっていません。いよいよ大恐慌のタイミング近し、と考えるべきか…?
株価、金価格、為替、商品相場。どうなりまんねん。チャートでずばり解き明かしています。
目次
はじめに
パート1 売りサイン点灯! 1月にダウが上がれば、3月に衆国は経済破綻する!
主要指標が天井を打った!
バブル終了のサイン
正しくまちがえている?
オバマ政権は最悪
最後の貸し手?
市場をコントロールするのは経済学者ではない!
エコノミスト、アナリストほどいい加減な商売はない!
短期金利の急落と株式市場の暴落
中央銀行なんていらない!
予算がなくてフードスタンプは停止中!
格差のピークは大恐慌と同じ!
金持ちだけがメリットを享受できる社会
米国経済を根底から蝕むQE依存体質!
史上最大のジャンク市場が崩壊する!
かくもあつかましい金融機関の強欲さ
アメリカ経済はきわめて脆弱!
デトロイト破綻は氷山の一角!
民主主義からどんどんかけ離れていく!
米国から離れていくサウジアラビア
イギリスは米国を見限った!
だれも知らないドイツ危機の現実
パート2 3度目の天安門事件が起こった! 中国自壊の可能性は120パーセント!
天安門事件は何度も繰り返される!
中国の輸出ストップ! 内需拡大にも失敗!
金利が13%に跳ね上がった!
香港の実業家が金購入に走る理由
220兆円もの不正送金!
米国は本気で中国を包囲網するのか?
パート3 アベノミクス・バブルは賞味期限1年! インフレでは日本は救われない!
アベノミクスは日本企業の構造転換を読み損なった!
世界でも希有なアベクロミクス
正味期限はあと1年!
日本は円高でいい!
重税国家から脱出する富裕層が激増している!
外国人の気分次第で恐慌のトリガーが引かれる!
欧米エリートの退場と大衆国家日本の登場!
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『幻の光』(宮本輝著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。