2013年12月12日猪瀬下ろしの裏にあるモノ。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 そのまんまさんが離党の上で議員辞職だ、と。理由は、所属する維新の会が特定秘密保護法を与党と修正合意したこと。維新の理念、政策、方向性が変質して大きなずれを感じたこと。で、比例代表の議席は政党に返すのが筋とのこと。

 その通りでおます。

 都知事選には出馬しないんだとか。「???」ですなあ。まんまさんがかつて立候補した都知事選では、この人が当選することになってたんですね。石原さんが後継とした人物がまったく不人気で当選圏外。慌ててご自分が再出馬した、という経緯がありましたよね。

 まんまさんは、どんな馬がゲートに入るか、しかと確認してから意思表示するんでしょう。「ぜひご出馬を」なんておっちょこちょいが出てくるかもしれませんしね。
 今度は「私を総理総裁にする気はおありになるんですか?」な〜んてテレビの前で漏らしたりしない。視聴者に好印象を得るために上から目線がないようにへいこらする、と思うよ。

 で、猪瀬都知事。昨日書いたとおりです。ミエミエです。

 財務省は「法人住民税」のうち年6000億円を国税化します。税収の少ない地方自治体に再配分するようになります。与党税調もその方向ですからね。

 昨日、消費税は地方税が本筋。国税はなじまない。そう書きました。発明者のフランス大蔵省も地方税にしてますもんね。財務省が消費税を国税のままにしとく意味は、絶対に地方分権なんかしないかんね、という宣言ですからね。

 で、この法人住民税の増税と国税化に反対し、消費税の地方税化、すなわち、中央による地方支配に反対していたのが猪瀬都知事なわけ。財務省にしてみれば目障りでしょうな。全国の首長で財務省に逆らえるのは都知事だけですからね。

 だって東京都だけは財政的にも日本国から独立できるんですから。

 昔、真っ向法で有名な鈴木都知事という人がいました。あの人の口癖は「関八州で独立する」という言葉。ホントにそうなのよ。関八州の国境に関所設けて、通貨を換える、関税まで課したっていいんだから。大阪は「都」になろうかなんて言ってたけど、東京は「国」になったっていい。「東京国構想」ですね。GDPならメキシコや韓国よりも大きい。このくらい税収が豊かだから財務省に堂々と楯突けてたわけでね。



 これで地方は永遠に中央官庁のお役人に首根っこをつかまれたまんまになりまんなあ。規制緩和はお役人のさじ加減。政治はまたまた役人に牛耳られてしまいます。

 この点のイカサマ加減についても『日本経済は大企業と金持ちから完全復活する!』を読んでちょ。詳しく書きましたがな。


 この人、東京都知事より万年野党の国会議員がいちばん持ち味を発揮するような気がしますね。リーダーにはとてもとても向かない御仁ですわなあ。

 なお、昨日のクイズ。「日本の歴史上いちばん地方自治が強かった時代はいつでしょうか? そしてその理由は?」ですが、いろんな回答が寄せられました。そのなかで正解は博多原原メンバーのMさん(医師・院長)です。これで博多メンバーは正解を共有。ほかの原原は次回2次会でお話しましょう。


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