2004年03月22日当世学生気質(とうせいがくせいかたぎ)

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学生は大変!

 この4月から息子が大学生になります(まっ、大学生といっても付属ですから、スルスルスルと上がっただけですけど)。

 というと、反応はいつも同じ。

 「えっ、そんな大きいお子さんいたんですか?」

 これには2つの意味が含まれているのです。

 勘のいいわたしにはすべてお見通し。

 1つは「まだ若いのに、お子さんが大学生ですか」というお世辞。

 もう1つは「(本を読んでますと、いかに勝手気ままに生きてきたかがよくわかります)。にもかかわらず、家族がいたんですか? えっ、大学生。へぇ、よく家出されませんでしたね?」というニュアンスの視線です。

 まっ、たいていはこの2つが混在しているケースです。




「学生」してる暇がない!

 最近、大学生との縁が増えています。

 たとえば、就活生に向けての講演会、大学生新聞のインタビュー、来月からはいよいよ講義。

 印象は、とにかく、学生が学生してる暇がない、ということです。入学式と同時に就職対策を説明する大学も少なくありません。

 それほど、世の中は不況で深刻だということです。勉強してる暇がないのです。

 わたしの学生時代は暇だけは死ぬほどありましたが、勉強する気がありませんでした。

 ところが、いまはやる気はあろうと、目先やらなければならないことが多くて大変なんですね。

 まるでクラブ活動と受験の両立で悩んでいる中学生のようなものです。

 3年になれば、すでに内定が出てますしね。

 ということは、それまでに就職活動をしているということでしょう。インターンシップという疑似ビジネスマンみたいなこともしてますしね(こんなもの、就職したら死ぬほどやらされるんですけどね)。すべてシミュレーションしてしまってるんですね。いまや、就職するための予備校までありますしね。

 いずれにしても、そうとう明確な目的意識と時間マネジメントが問われますよ。

 けど、自分自身を振り返れば、学生時代は曖昧で漠然としてたなぁ・・・。まったく世間知らずで、バカそのものだったもの。いったい、どんな仕事をするのか、どんな人物になるのか、まったく想像もつかなかったもの。

 なにしろ、就職なんてまったく考えていなかったもの。バカで世間知らずだったから、逆にビジネスマンになって驚いたり、感動したりすることがたくさんありました。目からウロコがバリバリ落ちました。

 当時、バブル以前で不況と言われてましたけど、いまほど、日本全体が五里霧中であったわけではありません。

 こういう時代、大切なことは自分で灯を点して歩くことですね。



 ところで、牡丹と薔薇、これからどうなるのかね。