2014年05月13日今日から原原です。

カテゴリー中島孝志の原理原則研究会」

 今日から原原行脚っす。頑張りまっす。ところで、「まくら」になにを話すか、日本とアメリカと中国の実体経済の推移についてお話しするつもりが、まあ、大阪と名古屋、札幌はそうなりそうですが、東京と博多では、ロシアの資料も用意してたらあまりの面白さに止まらなくなってしまいました。

 もしかすると、「まくら」だけで2時間過ぎてしまうかもしれません。いや、2時間でも足りないのではないか。。。うん、足りない。

 ロシアの経済状態からロシアの歴史、ユーラシアの歴史、遊牧民族の歴史、侵略と戦史、バイキングの歴史、アッチラ大王からアレクサンドロス3世からウラジミール1世からチンギス・ハン、フビライ・ハンとくれば、元寇。元寇とくればやっぱ白村江の戦い。するってえと天智天皇と山上憶良。。。で、中央アジアをめぐる米露の綱引き。

 ウクライナ問題はロシア経済。親米政権のウクライナとグルジアの実態。。。5時間くらいでお話するところをいつものように2時間で披露したいと思います。

 「まくら」が奇跡的に時間内に終われば、本来のテーマに移りたいと思いますが、ま、次回にまわすことになるのではないかしらん。

 けど、よく考えたら、いま5月だったのよね。東京原原はあと6月と7月の2回で修了でないかい? まあいいか。講義テーマは50種類あんのよね。どうせ一部しかお話できないわけですから。第14期にまわしたいと思います。

 あのさ、遊牧民族を研究してみると面白いですなあ。彼らは土地に執着はないのよ。事実、チンギス・ハンにしても、かつて、ミャンマーの土地を占領したのに、いたのはたった1日。さっさと引き上げてしまうのね。

 モンゴル人つうのは、土地を経営するなんてしないの。また占領すればいいや、という気持ちがあるのよ。ある意味、さっぱりしてる。その点、漢民族やロシア人(ルーシ)のような農耕民族は土地がすべて。こんなやせた土地でも棄てずに土地にへばりついて一生を終える、わけ。

 日本人は農耕民族だ、と思いこんでるかもしれないけど、ものすごく遊牧民族的資質があります。漁猟民族だからでもあるからかもしれませんね。

 というのも、移り気の見切り千両なわけよ。しかもインテリほどそうなの。つうか、インテリだからそうなの。インテリつうのはほかの人とは持ってる情報がちがうわけ。インテリジェンスってそういうものですからね。

 たとえば、幕末。これから海外と貿易したり勉強するには蘭語が必須だと思えば、みなが一斉にオランダ語を学びました。
 その途中で、なんか英語らしいど、と聞くと、またまた英語に突っ走るわけ。いやいや陸軍はフランス語だよ、と聞くとフランス語、ナポレオンが負けたんだって、と聞くと、ドイツ語にシフト。
 なんともまあ忙しいんだけど、これだけ大きく振り幅があるということは、遊牧民族的資質がなければできません。

 農耕民族は一所懸命。昨日やったことを今日も明日も明後日もただただ誠実に続けるだけ。あとはお天道様が味方になってくれればええしぃ、てなもんでね。

 どれが正解なのか、真剣に考える。なぜか的中する。そういうインテリジェンスのあるリーダーの元に大平原中のリーダーたちが一族郎党を率いてやってきます。

 遊牧民族ほど、現金正価掛け値無しの実力本位でリーダーを選んだサークルはありません。なにしろ1つの判断ミスで部族全員が飼っている馬や牛、羊や山羊もろとも餓死してしまうんですからね。

 情報=インテリジェンスに対するスタンス、決断力、機敏な行動力、そして統率力・・・プラス農耕民族のチームワーク。。。日本人はバランスがいいですな。 


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』(カレン・フェラン著・大和書房)です。詳細はこちらからどうぞ。