2003年06月23日売れる? 売れない?
カテゴリー価値ある情報」
同じネタはダメだよ
落語が大好きです。ほぼ毎週、どこかで聞いてます。
いや、正確には毎日かな。
というのも、わたし、朝のウォーキングが日課なんだけど、約一時間半ほどの間、落語のMDを聞いてるからです。
小三冶、小朝、志ん朝、志ん生、圓生、歌丸、馬生、喬太郎、桃太郎、文珍、志の輔といった面々ですね。
で、席亭やホールといった実演に行くのが週一といったところでしょうか。
先週も横浜の関内ホールで「こん平、こぶ平二人会」に行きました。
こん平さんは卓球の噺、こぶ平さんは入門時の噺。どちらも古典落語はやりませんでした。
こぶ平さんのネタは先月、近くの神奈川県民ホールで演ったのと同じ。これはダメです。同じ町内会で同じ噺はいけません。でも、こん平さんの手前、古典をやるわけには行かなかったのかな。それとも、初心者向けに笑える噺にしたかったのかも・・・。
いま、この不況時に落語ばかり聞いて仕事しない与太郎みたいな人間、いないものね。
こぶ平さん、古典もうまいんですよ。「鹿政談」なんて味がありますよ。入門時、何もできなかっただけに、劣等感から懸命ですね、いま。彼は大化けすると思いますよ。鹿政談にしても、圓生さんのを抜きますよ、そのうち。
プロデューサーの仕掛けが大事
さて、さて、今回言いたいことは、こんなことではありません。
毎週通ってるというのは、席亭です。席亭に行けば、1年363日は落語をやってます。年末は年始に向けての仕込みがあるからね、この時だけはやりません。
けど、残念ながら、この席亭。たとえば、新宿末広亭、上野鈴本、浅草演芸ホール、池袋演芸場、いま、4つですよ。
池袋演芸場なんか、お客の少ないことがネタになってますからね。「あの人口密度なんだから、俺がいたことに気づけよ」とかね。
これらの席亭はどこも年始以外はがらがらです。ただし、末広亭でも小三冶さん、小朝さんが登場した時にはどっとお客が入り、急に立ち見が増えました。けど、これは例外です。
師匠たちは席亭を大事にしてますから、よく登場します。その時だけ、増えるんです。
そして終わると、またすぅーといなくなります。
これらの席亭は慢性赤字、あるいは構造不況に陥っているかもしれません。けど、それで落語人気がダメかというと、そんなことはありません。
それが証拠に、来月の圓朝祭など、発売と同時に売り切れです。席亭に登場できない立川流門下、たとえば、志の輔さんの落語会など、二時間で完売です。「歌丸、小朝二人会」など、あの県民ホール大ホールがあっという間に完売、そして当日、席は満杯でした。
売れてる落語家は席亭ではビジネスにはならんでしょう。個人的にステージを変えて、ファンをつかんでいます。立川流、円楽党など、席亭がなくても平気なんです。
いま、定席には常連は来ません。常連は贔屓の落語家の独演会に来るんですね。落語の世界でも勝ち組、負け組とくっきり分かれてるんですね。
けど、最大の負け組は定席ではないでしょうか。いつでもやってる。けど、「これは!」という目玉がない。だから、目玉ばっかりで愉しみたい、というお客は来ません。
やっぱり、この世界も百貨店から専門店へとお客のニーズは移行しているようですな。
「立川流は出さない」「芸術協会はこの週だけ」といった制約をつけられる立場なんでしょうか。プロレス界同様、流派入り乱れてのバトルロイヤルになりますよ。おそらく、今後、師匠を持たない落語家だって、出てこないとは限りません。あの綾小路公麻呂さんは馬風師匠の弟子ですけどね。
お後がよろしいようで・・・。
落語が大好きです。ほぼ毎週、どこかで聞いてます。
いや、正確には毎日かな。
というのも、わたし、朝のウォーキングが日課なんだけど、約一時間半ほどの間、落語のMDを聞いてるからです。
小三冶、小朝、志ん朝、志ん生、圓生、歌丸、馬生、喬太郎、桃太郎、文珍、志の輔といった面々ですね。
で、席亭やホールといった実演に行くのが週一といったところでしょうか。
先週も横浜の関内ホールで「こん平、こぶ平二人会」に行きました。
こん平さんは卓球の噺、こぶ平さんは入門時の噺。どちらも古典落語はやりませんでした。
こぶ平さんのネタは先月、近くの神奈川県民ホールで演ったのと同じ。これはダメです。同じ町内会で同じ噺はいけません。でも、こん平さんの手前、古典をやるわけには行かなかったのかな。それとも、初心者向けに笑える噺にしたかったのかも・・・。
いま、この不況時に落語ばかり聞いて仕事しない与太郎みたいな人間、いないものね。
こぶ平さん、古典もうまいんですよ。「鹿政談」なんて味がありますよ。入門時、何もできなかっただけに、劣等感から懸命ですね、いま。彼は大化けすると思いますよ。鹿政談にしても、圓生さんのを抜きますよ、そのうち。
プロデューサーの仕掛けが大事
さて、さて、今回言いたいことは、こんなことではありません。
毎週通ってるというのは、席亭です。席亭に行けば、1年363日は落語をやってます。年末は年始に向けての仕込みがあるからね、この時だけはやりません。
けど、残念ながら、この席亭。たとえば、新宿末広亭、上野鈴本、浅草演芸ホール、池袋演芸場、いま、4つですよ。
池袋演芸場なんか、お客の少ないことがネタになってますからね。「あの人口密度なんだから、俺がいたことに気づけよ」とかね。
これらの席亭はどこも年始以外はがらがらです。ただし、末広亭でも小三冶さん、小朝さんが登場した時にはどっとお客が入り、急に立ち見が増えました。けど、これは例外です。
師匠たちは席亭を大事にしてますから、よく登場します。その時だけ、増えるんです。
そして終わると、またすぅーといなくなります。
これらの席亭は慢性赤字、あるいは構造不況に陥っているかもしれません。けど、それで落語人気がダメかというと、そんなことはありません。
それが証拠に、来月の圓朝祭など、発売と同時に売り切れです。席亭に登場できない立川流門下、たとえば、志の輔さんの落語会など、二時間で完売です。「歌丸、小朝二人会」など、あの県民ホール大ホールがあっという間に完売、そして当日、席は満杯でした。
売れてる落語家は席亭ではビジネスにはならんでしょう。個人的にステージを変えて、ファンをつかんでいます。立川流、円楽党など、席亭がなくても平気なんです。
いま、定席には常連は来ません。常連は贔屓の落語家の独演会に来るんですね。落語の世界でも勝ち組、負け組とくっきり分かれてるんですね。
けど、最大の負け組は定席ではないでしょうか。いつでもやってる。けど、「これは!」という目玉がない。だから、目玉ばっかりで愉しみたい、というお客は来ません。
やっぱり、この世界も百貨店から専門店へとお客のニーズは移行しているようですな。
「立川流は出さない」「芸術協会はこの週だけ」といった制約をつけられる立場なんでしょうか。プロレス界同様、流派入り乱れてのバトルロイヤルになりますよ。おそらく、今後、師匠を持たない落語家だって、出てこないとは限りません。あの綾小路公麻呂さんは馬風師匠の弟子ですけどね。
お後がよろしいようで・・・。