2003年05月19日新手の「自爆テロ」か?

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医者の不養生

 スパイ天国、役人天国、犯罪天国といわれる日本だけど、とうとう、細菌天国にもなっちゃうんでしょうか。

 いやはや、台湾のお医者様にも困ったものです。報道を聞いた時、「おっ、北朝鮮の新手の自爆テロか。これが生物化学兵器だったのか」と思いましたもの。

 SARS(重症緊急呼吸器症候群)を顕在化させたまま、解熱剤を打って観光してたとはね。発熱した段階で同行した人たちに告知しなければいけませんよ。

 「SARSとは思っていなかった。水が合わなかっただけ」

 こんな医者にかかりたくありませんね。だって、誤診ということでしょ、これ。

 不幸中の幸いか、バスで移動してた(これが今頃、「電車も使ってた」という情報が入ってきました)。これが新幹線だったらパニックになってたでしょう。

 最近、電車の中でも咳をごほん、ごほんという人が少なくありません。風邪が流行ってるんですね。でも、こういう人に限って、マスクなんかしてないの。当然、あちらこちらに菌をまき散らしてると思いますよ。

 今までだと、「免疫力があるから、平気、平気」と思ってました。実際、平気でした。

 けど、これからSARSが本格化してきたら、そうはいきません。

 タクシーの中で、ごほん。

 「お客さん、降りて。乗車拒否します」

 病院で、ごほん。

 「患者さん、ほかの病院に移ってもらえますか。当院では診察しかねます」

 だって、台湾じゃ、SARS患者を診察したくなくて、病院職員が全員辞職してるんですよ。日本だって、そうなりかねませんね。

 そのうち、電車内で暴力事件が起きますよ。

 「おい、いま、咳、俺に向かってかけただろう。許せねぇ」

 咳一回一万円で慰謝料を取るとかね。

 SARS一発で、下手すると、トヨタのカンバン・システムも崩壊しかねませんね。

 というのも、工員が一人、発症しただけで、工場は数日、ストップしちゃいますからね。自動車というのは部品の総合作品ですから、一つでも足りないと完成できません。

 とくに、半導体部品工場なんかでは、精密部品に消毒剤なんかかけてもいいのかなぁ。「SARS騒ぎの時の製品には故障が多い」なんて、品質管理上も問題が出てくるかもしれませんよ。




北朝鮮だけが残るかも

 あぁ、やっぱりと思ったのは、役人の対応です。

 「台湾人医師が巡った先を(当事者が)発表してもいいと言ったんで・・・」

 観光地をはじめ、ホテル、旅館、土産物屋さんとかのことですね。これ、当事者が嫌だといっても、発表しなくちゃダメでしょうが。

 けど、役人という種族はそういうことをしません。だって、摩擦が起こるものね。

 「なんで、そんなこと発表したんだ! 損害賠償、請求するぞ」ってのが、いちばん怖いわけ。

 でも、今回は発表しないでいたから、ほかのホテルや旅館だけではなくて、観光地すべてが地盤沈下しちゃうからね、大阪府、兵庫県、京都府、香川県といった自治体から突かれたんでしょう。役人が自分の判断で発表なんてできるわけがありません。

 バス運転手の症状についても二転三転、四転五転しました。

 「いや、SARSについては陰性です」

 これ、ホントかな。運転手さん、たんなる風邪だったんでしょうか。数日経ったら、違う検出方法で調べたら、やっぱりSARSでしたなんて、言わないでくださいよ。

 エイズ血液製剤問題、狂牛病問題など、キモとなる場面で必ず隠蔽工作をしてた組織ですらね、ここは。台湾人医師にしたって、今(20日)になって、「実は電車も・・・」と言い出すんですからね。

 SARS問題ってのは、結局、行政がどこまできちんとしているかを計る試金石なんですね。

 シンガポール、香港、ベトナムは合格点、台湾は追試、中国は追放ってなところでしょぅか。日本はこれからですね。いくら、世界一の潔癖症民族とは言え、これだけの人口密度ですからね。水際で食い止めないと大変なことになります。

 わたしは学級閉鎖ならぬ、家庭閉鎖をしようかと考えています。ベストの対策方法は、家から一歩も出ないことです。これは核シェルターも必要ありませんものね。

 となると、SARSが世界中を蔓延した時でも、唯一、元気な国は鎖国してる北朝鮮だけかもしれませんな。