2003年02月17日これが日本の生きる道

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2度目の「Show the flag!」


 「いったい、イラク問題をどう考えるのか? 国連決議が新たに出ない限り、答えられないんですか?」

 詰め寄る野党ですが、これは答えられませんよ。日本の首相としては。

 「はい、アメリカのやり方には反対です」

 これは口が裂けても言えません。なぜって、わが国には、北朝鮮問題がデンと控えているんですからね。

 「では、アメリカのやり方に賛成です」

 これも言えません。なぜって、日本には石油はないんですもの。イラク問題は、アラブ諸国の問題でもあります。

 政治と経済はきっちり分けて考えるのが、日本の国益なんです。だから、あっちに気を配り、こっちに気を配り。八方美人でなんとか、角を立てないように生き抜いていく。

 それが日本の生きる道なんです。

 小泉さんにとっては、これが2度目の「Show the flag!」ですけど、まぁ、のらりくらりとかわして、新たな国連決議が出て、全体の方向が決まるまでは言質を取られないないようにするしかありません。



杞憂であってほしい


 北朝鮮はミサイルを東京に向けているとか、精鋭部隊がいる沖縄を狙っているとか、きなくさい話題がいっぱいですけど、嵐の前の静けさというか、脳天気というか。

 戦前なら、いま、日本は戒厳令状態でしょうね。

 でも、官邸に危機感がない、野党にはもっとない。

 だから、国民も安心というよりも、油断し切っています。

 「杞憂」という言葉があります。

 昔、杞の国の人が、いまに天が落ちてくると心配ばかりしていた、ということを笑った言葉ですね。つまり、「余計な心配をすること」を意味しています。

 けど、心配することと油断することは違います。

 いま、わたしは地下シェルターに食糧と燃料の備蓄を完了させています(うそ)。

 ドカンとやられたら、それはもう諦めるしかありません。食糧だって、独り占めすることはできませんものね。みんなで分けたら、なくなりますよ。

 けど、周辺国からの援助が届く2〜3日分は自分で用意すること。これが義務でしょう。

 でも、杞憂だと良いな、ホントに。