2003年02月03日何の因果か

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落語が聞けるだけでも、まっ、いいか


 昨日、一昨日と、鹿児島、熊本に行ってきました。

 なんの因果か、町おこしのお手伝いです。これからは毎月、そちらの方面にいくことになりそうです。

 地元商工会議所の会頭が宇多田ヒカルさんのご主人の叔父さん。1200億円くらいの会社を経営する社長さんです。

 なんの因果か。参りました。

 これ、手弁当なんです。完全に巻き込まれてしまいました。

 新潟県の町おこしも顧問としてただ働きです。バブルの時には大儲けした広告代理店のみなさんの、なんの因果か、わたしが後始末をボランティアでやってるんですね。

 ホントになんの因果なんでしょうかねぇ。

 唯一の楽しみは、飛行機の中で落語が聞けること。

 今回は JASで往復、木久蔵師匠、夢丸師匠の落語をたっぷり聞いてきましたよ。

 ホントになんて、安上がりなんでしょうか。



最高の太鼓を聞いてきた!


 熊本の人吉市に「ねぶか太鼓」というのがあります。

 青森弘前に「ねぶた」「ねぷた」というのがありますね。どれも「眠たい」という意味ですか、太鼓というのは、この眠気を吹き飛ばすパワーがあります。

 この太鼓団は全国的に有名です。小学三年生から高校二年生くらいの女の子が中心なんです。勇猛果敢で迫力満点。全国大会でも上位入賞してますよ。

 代表の渡辺さんは地元の印刷屋さん。

 ご自身も大人の「ねぶか太鼓」の一員でした。けど、伝統芸能と子供たちの教育も兼ねて、ボランティアで取り組んでいます。

 今回は町おこしの中で、この子供たちとじっくり話ができました。

 老人会、老人ホームへの慰問とかでは、最初は「聞かせてあげる」という気持ちだったそうですね。だって、手弁当。わたし同様、ギャラなんてありませんもの。善意だけですもの。

 そしたら、老人方が本当に楽しみに待ってくださっていたそうです。

 「あの太鼓、もう一度、聞きたいなぁ」と最後の言葉を遺して亡くなった老人も少なくなかったんですね。

 「あぁ、了見違いをしていた。太鼓を叩き、聞いて貰えることにもっと感謝をしなくちゃいけなかった」

 そう気づいたそうです。そう心のスイッチが切り替わったとたんに、あれほど辛かった練習も楽しくなっていく。

 使命感・・・なんてレベルはまだ低次元の話です。道楽、好きで好きでたまらない・・・これが最高次元です。

 なんの因果か、ホントになんの因果か。まっ、いつかわかるでしょう。偶然を必然に変えるのは、人間の知恵次第なんですから。まだ意味がわからない。それはまだわたしがバカだからでしょう。そのうち、「あぁ、これか・・・」と気づくんでしょうね。

 その時にはまたご報告させて頂きます。

 「なんの因果で、そんな話、聞かなくちゃいけないの?」

 だから、それが因果なんですよ!