2002年12月09日平成のゾンビ「道路族」の逆襲が始まる

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石原大臣、賞味期限切れ


 揺れてますね。ものすごく揺れてます。

 まず、道路公団をめぐる議論。決着しましたが、右に左に大揺れでしたね。

 議論があるのはいいことです。けど、どうして規則にもある通り、「多数決で決する」という文言を委員長自ら無視するのかね。

 しかも、「これでは国会は通らない」という政治を意識することなんて、必要ないでしょ。委員会は委員会としての見識で意見を述べる。それをどう取り入れるかは、政治家の仕事。ひいては、国民の判断ということになりますよ。

 これは余震として、来年早々、解散、総選挙があってもおかしくないね。となると、自民党は本当に割れます。

 それにしても、この一連の議論の中で、いちばんだらしなかったのは小泉さんではありません。石原行革担当大臣ですよ。

 この人、道路族に脅かされたのか、行革の仕事からはずっと後退してましたもんね。小泉さんからハッパかけられなければ、きっと、ずるずるともっと後退してましたよ。自民党内、とくに抵抗勢力内では株を上げましたが、国民の間ではもう「期待無し」ですな。賞味期限は切れました。


すべての終わりのはじまりか

 もう一つ。民主党は屋台骨がグラグラ揺れてます。

 鳩山さんのよう、頭が良くて、ええとこのボンボンで、上品な方には、この世界はやっぱり無理でしたね。

 かつて、藤山愛一朗さんという方が、政界にはいました。大金持ちでしたね。製紙会社のオーナーでもありました。

 で、金を政界活動にどんどん注ぎ込みました。でも、なんにもなりませんでしたね。当時、「絹のハンカチがゾウキンになった」と言われたモノですよ。どことなく、この人と二重写しになってしまいます。

 民主党がダメだから、抵抗勢力がゾンビのように息を吹き返してしまいました。

 これは手強いですよ。だって、野党がガタガタなんですもの。いまなら、抵抗勢力の人たちも総選挙なんか怖くないでしょ。

 野党が頑張ってる。一本の細い糸の上に、小泉内閣は乗っかっていたんですからね。いくら、国民的人気があろうとも、野党がこの体たらくでは、有権者は白けて選挙にはいきません。いかなければ、建設、農業、宗教団体といった組織票を持ってるひも付き政治家が相対的に浮き上がる。それが選挙の本質です。

 結果として、「自民党一党支配」も夢ではありませんよ。

 となると、どうなるか。特殊法人改革はかけ声だけのポーズで終わり、金融改革、銀行改革もうやむやになり、最終的には、日本売りが加速するだけではないでしょうか。

 それだけではありません。経済が混乱してる間に、北朝鮮は必ずなにか仕掛けてきます。だって、北朝鮮と仲のいい人、たくさんいたでしょ。彼らが蘇ってくるんですよ。

 03年は日本にとって、史上最悪の年になるかもしれません。社会保障費という名の「第2の税金」が20パーセントを超え、失業率は鰻登り、遅々として進まない改革、異常に生産性の低い仕事しかできない人々、たかることしか考えない人々。

 国をむさぼり、民をむさぼる人々から逃れるために、「日本人、やーめた!」という人が多数、出てくる。それが03年です。