2002年11月25日日本はやはり社会主義国だった

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馬鹿を見るのはやっぱり国民


 「生保の予定利率下げへ法改正」って、金融庁の方針はいったい、どういう意味ですかね。

 今日の日経新聞ですよ。

 「これだけの利率を保証します。万が一の時には、こんな保証もします」

 こんなうたい文句で、いままで顧客を獲得してきたんでしょ。

 ところが、今回のメッセージは「ちょっと運用に失敗しましたんで、あなた方の受け取り分も下げさせてもらいます」ってなことですね、これは。これって、契約違反でしょ。だから、いままでは、破綻企業にしか認められなかったわけですね。

 でも、いまや、破綻していようといまいと認めるということは、既に「日本の生保は破綻同様」「いつ破綻してもおかしくない」と宣言してるようなものですね。

 当局は、銀行に続いて早急に生保業界にもメスを入れなくちゃならなくなったんですね。もう完全な逆ザヤですもの。日経平均株価の上げ下げに、一喜一憂してる最大の業界。それが生保ですよ。

 これから、契約者にすべてしわ寄せが寄せられてきます。にもかかわらず、経営トップはなんの責任も負わないままでしょう。


平成の徳政令

 いよいよ、外資が乗り込んできますよ。いままで以上に、本格的なセールスをガンガン展開しますよ。

 わたしは国内の生保は一社だけしかつきあいがありません。あとは、すべて外資系です。金融機関も10年以上前から外資系です。

 銀行業もダメ、保険業もダメ。日本はメーカーとして生き抜くだけしか、手がないってことですな。

 いま、保険に入ってない人って、いないでしょ? 入れない人はなんらかの理由がある人たちだけじゃないですか。すなわち、一億総国民が保険に入ってるんです。

 「その利率を下げる」ということは、裏返して言えば、「税金として万遍なく国民から徴収する」という意味に等しいですね。

 これって、徳政令と同じことですよ。

 日本はこれからホントのどん底を迎えます。いったん、すべての財産(不動産、債券、証券類)を現金に換えて、いったん外国銀行に預けることですね。不動産なんか、買っちゃいけません。

 まだまだ特殊法人があまた存続し、ダメな大企業に血税を注ぎ込んでいるんです。平成十六年の夏までは、すべての財産を静かに冬眠させておきましょう。こうなると、さらにデフレが加速されそうですが、政府は国民を守らず、中小企業も守らず、「金融機関、それも大手だけを残す」と覚悟を決めたのではないか、と思います。

 いま、アゲンストの風が吹き、マスコミから袋たたきの竹中さんですが、年が改まれば、「彼しかいない」「竹中案で頑張ろう」と言うしかなくなります。

 進むも地獄、退くも地獄。ホントの不況がこれからやってきます。もう、代替案などあっても間に合わないんです。これしか、ないんです。毒を食らわば皿まで。日本に国運があれば、また復活するチャンスもあるかもしれません。

 日本人も日本という国にとらわれずに生きる覚悟、能力を持っておくことですね。