2002年09月30日「政界再編成」あるかもね

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改造で見えてくること


 内閣改造が小幅ですが、行われました。

 まず、農水大臣。BSE問題など、ミソをつけた武部さんが交代です。

 最大の目玉は、金融担当大臣ですね。とうとう柳沢さんが引導を渡され、竹中さんが兼務です。

 マーケットは就任のニュースで、一時、銀行株を中心に反発しましたが、すぐに下がり、翌日もガクンと下げ相場。期待はしていないということでしょうね。

 これで竹中不況が来るぞ、と新聞は書いてますが、さて、どうでしょうか。

 少なくとも、銀行の体質がこれで変わるかもしれません。だって、この13年間、銀行の体質は変わりました? 変わってないでしょ。ハンデをたくさんもらって経営してたわりには、デフレでどんどん不良債権の額が膨らんでいく。持ち合いの株式は売るに売れない。

 驚異的な横並び意識。

 結局、旧大蔵省のご指導のあとは、金融庁のご指導に従うだけで、とてもリーダーシップがあるとは思えません。これでは、行員は「役員総退陣がホントの不良債権の一掃だ」と考えるのでは。東京三菱銀行くらいでしょうか、まともなのは。


民主党もねじれ現象

 ところで、前回、お伝えした通り、北朝鮮問題の陰に隠れてましたが、民主党党首選が終わりました。

 僅差で現職の鳩山さんが選ばれましたが、名乗りを上げたほかの候補者たちは、「一員として支える」とだけ答えてましたね。

 もう終わった横路さん。旧社会党の政治家なんて、いらないもの。拉致問題でもなんの当事者意識もなかった人たちでしょ。

 菅さんも幹事長を辞めました。この人は反骨漢で官僚とも正面衝突し、騙されない。菅さんは自民党とは一緒にならない主義でしょ。自由党の小沢さんもそう。

 そして、浮き上がってきたのが、途中で候補を辞退した旧民社党の中野寛成さん。これはないよ。遅れてきた青年ならぬ、もう過去の遺物だよ、この人。

 何を言いたいのか。

 それは小泉内閣の改造が行われ、これから本格的に抵抗勢力とガチンコになると思うのです。その際、鳩山民主党と小泉自民党がグループを作るのではないかということです。保守党、公明党を巻き込んで、救国内閣のような構造で政策を推し進めるのではないでしょうか。アメリカもそれを願ってると思いますよ。

 橋本派、武藤・亀井派、菅さん、横路さんもそれぞれ小グループに分裂。そして、無くなるのはかつての社会党、民社党体質を引きずった政治家たちですね。

 次の選挙はそうとう変われるチャンスですけど、いまのままだと、ポイントになるイシューがありません。

 「北朝鮮問題?」「景気対策?」「構造改革?」「防衛?」

 争点がはっきりしないでしょ。これでは国民は白けて、史上最低の投票率になるかもね。