2002年08月19日官と民の不信の構図

カテゴリー価値ある情報」

頭の中は商売のことしかない?


 日本ハムの札幌フランチャイズは予定通りにするっていうけど、ホントかな。現実的には、無理じゃないでしょうかね。下手すると、球団の身売りってことも、あり得るのではないでしょうか?

 事態はそこまで追い込まれてるんだ、という危機感というか、問題意識が少し薄いような気がしてなりません。

 元もと、「いまさら、なんで札幌なの?」という意見がありましたからね。雪印、無き後、日本ハムということになったんでしょぅかね。

 「コンサドーレ札幌だけでいいんじゃないの?」という意見にわたしは賛成ですが、札幌市民にしてみれば、話題作りがあればなんでもOKということかもしれません。

 でも、日本ハムもよくやるなぁ。

 「BSE牛肉事業対策偽装隠蔽」でしょ。雪印、日本食品の詐欺事件がありましたから、まったく驚かなかったし、なによりも、以前から外国で食べたハムと国産のそれとは味がまったく違うんだもの。これじゃ、国産のハム、ソーセージなど、はなから食べる気にはなりませんよ。

 これでは官(農水省)どころか、国民も食品会社やスーパーの表示など、「嘘ばっかし」と思うのも当然です。

 御上にしてみれば、「これだから、民間のやることはきちっと監督しとかないと危ないんだよ。あいつら、ずるくて、商売のことしか頭にない連中なんだから」とますます考えるでしょうな。


どっちもどっち!

 でもね、果たして、御上はそんなに偉いんでしょうか?

 民営化推進委員会が日本道路公団に対して、再三に渡って要求していた財務データが実は、「昨年の段階で、しかも詳細に報告されたレポートが内部でだけ報告されていた」とすっぱ抜かれてましたね。

 これには、委員会メンバーも激怒と言うより、「やっぱり」と確信したことでしょう。

 「だから、官のやることは信じられないんだよ。あいつら、自分たちのことしか頭にないんだから」

 

 結局、みんな、頭にあるのは我がことだけ。すなわち、「エゴ」の塊。偉くなる人は、エゴの追求でここまで来たんでしょうな。

 官も民もどちらでもいいから、「エゴ」と戦う姿勢を見せる人がリーダーになるべきです。

 幸い、内部告発全盛期の日本社会。そのうち、エゴイストはあぶられ、人格者がトップに出てくる日本となるのでは・・・。

 でも、その時には、「はたして、人格者がマネジメントできるかどうか?」という第二番目のステージへと課題は繰り上げられることでしょう。

 問題は永遠になくなりませんな。