2002年07月08日愛する二人は何にも知らない

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汝、汝、汝・・・


 結婚式に呼ばれると、いつも不思議に感じることがあります。キリスト教結婚式での神父のことです。



 「汝、病めるときも健やかなる時も、変わらず、この男を一生の夫として愛するか?」



 もちろん、同じ質問を新婦側にもするわけです。この後、たいていは指輪の交換。そして口づけへとだんだんドラマは盛り上がっていくんですが・・・。

 不遜な話ですけど、わたしは毎度、この時には「汝、腹が減ったら、メシ喰うか?」「汝、デブになったら離婚だよ(家内との約束で筆者が言われたこと)」と考えてしまうのです。

 「汝、病めるときも健やかなる時も、変わらず、この男を一生の夫として愛するか?」

 「はい」

 こう答えることが至難の業だからこそ、わざわざ神の前で契約するんでしょうね。

 結婚は熱病のようなものですから、浮かれた二人にはこんなセリフをまったく疑問視することなく本気にしてしまう。厄介なことに、これは神を証人として行う質問だから教義に厳しい宗派だと、もちろん、離婚はできません。かつて、離婚できないために相手を殺したという王室関係者がいましたけど、ならば、はなから結婚しないと考える人間が増えるのも無理はありません。

 「汝、腹が減ったら・・・」という程度のことなら、パブロフの犬でなくとも、わたしですら条件反射で自然にできます。だから、こんな契約をする必要などありません。

 かのオスカー・ワイルドは「人は判断力の欠如で結婚し、忍耐力の欠如で離婚し、記憶力の欠如で再婚する」とのたまったが、これもまた真理だと数年後に気づくのでしょうか。



期待倒れの内閣でした

 さて、人は判断力の欠如でこの人に期待を掛け、忍耐力の欠如で諦め果て、そして記憶力の欠如で似たようなニセモノにまた引っかかる・・・のでありましょうか。



 「汝、支持率が高いときも、また低いときも、変わらず、この政策を一生の策として推進するか?」

 「はい」

 

 そう言ったはずの小泉さんですが、抵抗勢力に押し切られそうですね。それだけ官僚の巻き返しが強いってことでしょうか。

 こんなことなら、鈴木宗男さんを拘置所から出して、財務省あたりに送り込んだらどうでしょうか。この人の場合は典型的な威服(脅迫して強要すること)、利服(金とポストで釣ること)でしたね。

 どこかに心服できる政治家はいないんでしょうか。日本という国を22世紀から考えるような人物が・・・。

 やっぱり他人をアテにしてはいけませんね。自分たちで変えていきましょう。